CTE

コモンテーブルエクスプレッションズ（データ操作）

意味共通テーブル式

CTEとは？

Common Table Expressions（CTE）は、複雑なクエリを簡潔に書くための機能です。一時的な名前付き結果セットを定義し、メインのクエリで参照することができます。CTEを使うと、クエリの可読性が向上し、複雑な処理を分割して書くことができます。

CTEの具体的な使い方

CTE使用例

WITH cte_name AS (
  SELECT employee_id, first_name, last_name, salary
  FROM employees
  WHERE department_id = 10
)
SELECT * FROM cte_name
WHERE salary > 50000;

-- 結果を表示
SELECT 'CTE結果：' AS output, employee_id, CONCAT(first_name, ' ', last_name) AS name, salary
FROM cte_name
WHERE salary > 50000;

👇出力結果

CTE結果：
employee_id | name           | salary
-----------+----------------+--------
101        | Neena Kochhar  | 55000
102        | Lex De Haan    | 57000

この例では、CTEでcte_nameという名前の一時的な結果セットを定義し、それをメインクエリで使用しています。CTEの中身は、department_idが10の従業員を選択し、メインクエリでは給与が50000より高い従業員を抽出しています。

CTEに関するよくある質問

Q. CTEとサブクエリの違いは？

A. CTEとサブクエリは似た機能を持ちますが、CTEはより可読性が高く、複数回参照できる点が異なります。CTEは WITH 句で定義され、メインクエリの前に記述されるため、クエリの構造が明確になります。一方、サブクエリは SELECT 文の中に埋め込まれるため、複雑なクエリでは可読性が低下する可能性があります。

Q. CTEは永続的に保存される？

A. いいえ、CTEは一時的なものです。CTEはクエリの実行中にのみ存在し、クエリが完了すると消滅します。テーブルやビューとは異なり、データベースに永続的に保存されることはありません。

Q. CTEで再帰的なクエリは可能？

A. はい、CTEでは再帰的なクエリが可能です。これは「再帰的CTE」と呼ばれ、階層データや木構造のデータを扱う際に非常に有用です。再帰的CTEを使用するには、RECURSIVE キーワードを使用し、基本ケースと再帰ケースを定義します。

CTEが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか？
プログラミング単語帳には、MySQLのCTEやUNION、LIMIT、MATCH AGAINST、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。