instanceof

インスタンスオブ（基本的な構文）

意味オブジェクトの型判定

instanceofとは？

指定されたオブジェクトが特定のオブジェクトタイプに属しているかどうかをチェックします。

instanceofの具体的な使い方

instanceof演算子の基本的な使用例

class Animal {
  constructor(name) {
    this.name = name;
  }
}

class Dog extends Animal {
  bark() {
    console.log('Woof!');
  }
}

const myDog = new Dog('ポチ');

console.log('myDog instanceof Dog:', myDog instanceof Dog);
console.log('myDog instanceof Animal:', myDog instanceof Animal);
console.log('myDog instanceof Object:', myDog instanceof Object);
console.log('myDog instanceof Array:', myDog instanceof Array);

👇出力結果

myDog instanceof Dog: true
myDog instanceof Animal: true
myDog instanceof Object: true
myDog instanceof Array: false

クラスの継承関係におけるinstanceofの動作を確認します。Dogクラスのインスタンスが、Dog、Animal、Objectのインスタンスであることを確認し、Arrayのインスタンスでないことを確認します。

instanceof演算子を使った型チェック

function processValue(value) {
  if (value instanceof Date) {
    return `日付: ${value.toLocaleDateString('ja-JP')}`;
  } else if (value instanceof Array) {
    return `配列の長さ: ${value.length}`;
  } else if (value instanceof Function) {
    return `関数の結果: ${value()}`;
  } else {
    return '不明な型';
  }
}

console.log(processValue(new Date()));
console.log(processValue([1, 2, 3]));
console.log(processValue(() => 'こんにちは'));
console.log(processValue('文字列'));

👇出力結果

日付: 2023/5/23
配列の長さ: 3
関数の結果: こんにちは
不明な型

異なる型の値に対して適切な処理を行う例です。日付オブジェクト、配列、関数、それ以外の型に対して、それぞれ異なる処理を行います。

instanceofに関するよくある質問

Q. instanceofの使用目的は？

A. instanceofは、オブジェクトが特定のクラスやコンストラクタ関数のインスタンスであるかどうかを判定するために使用します。これは、オブジェクトの型チェックや、継承関係の確認に役立ちます。

Q. プリミティブ値での注意点は？

A. プリミティブ値（文字列、数値、真偽値）に対してinstanceofを使用すると、常にfalseを返します。これは、プリミティブ値がオブジェクトではないためです。ただし、new String()やnew Number()で作成されたオブジェクトに対しては、trueを返します。

Q. 継承関係での動作は？

A. instanceofは継承関係を考慮します。つまり、子クラスのインスタンスに対して親クラスをinstanceofで確認すると、trueを返します。例えば、全てのオブジェクトはObjectのインスタンスなので、{} instanceof Objectはtrueを返します。

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