{category}

JavaScript - その他の制御

return

リターン(制御構文

意味 関数から値を返す


returnとは?

関数からの出力として値を返すための命令。`return`が実行されると、それ以降の関数内のコードは実行されず、関数の実行が終了します。

returnの具体的な使い方

条件分岐に基づいて値を返す例

function getGrade(score) {
  if (score >= 90) {
    return 'A';
  } else if (score >= 80) {
    return 'B';
  } else if (score >= 70) {
    return 'C';
  } else if (score >= 60) {
    return 'D';
  } else {
    return 'F';
  }
}

console.log('85点の成績:', getGrade(85));
console.log('72点の成績:', getGrade(72));
console.log('50点の成績:', getGrade(50));

👇出力結果

85点の成績: B
72点の成績: C
50点の成績: F

この関数は、スコアに基づいて成績を返します。各条件分岐で`return`文を使用することで、条件を満たした時点で即座に結果を返し、関数の実行を終了します。

早期リターンパターンの例

function isPositiveEven(number) {
  if (typeof number !== 'number') {
    return false; // 数値でない場合は早期リターン
  }
  if (number <= 0) {
    return false; // 0以下の場合は早期リターン
  }
  return number % 2 === 0; // 偶数かどうかを返す
}

console.log('10は正の偶数?', isPositiveEven(10));
console.log('-2は正の偶数?', isPositiveEven(-2));
console.log('"abc"は正の偶数?', isPositiveEven('abc'));

👇出力結果

10は正の偶数? true
-2は正の偶数? false
"abc"は正の偶数? false

この関数は早期リターンパターンを使用しています。条件を満たさない場合に早めに`false`を返すことで、コードの可読性を高め、不要な処理を避けています。

returnに関するよくある質問

Q. returnは複数の値を返せる?
A. JavaScriptでは、`return`で直接複数の値を返すことはできません。ただし、配列やオブジェクトを使うことで、実質的に複数の値を返すことができます。例:`return [value1, value2];`または`return { prop1: value1, prop2: value2 };`
Q. returnを書かないとどうなる?
A. 関数内で`return`文を書かない場合、その関数は暗黙的に`undefined`を返します。これは、関数の最後まで実行が到達したときのデフォルトの動作です。
Q. returnの後にコードを書いても良い?
A. `return`文の後にコードを書くことはできますが、そのコードは実行されません。`return`が実行されると、即座に関数の実行が終了し、呼び出し元に制御が戻ります。したがって、`return`の後のコードは到達不能(unreachable)となり、多くの場合、IDE等で警告が表示されます。

returnが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか?
プログラミング単語帳には、JavaScriptのreturnやtry、switch、while、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。

1日5分の暗記でプログラミンが身に付く!プログラミング単語帳 公式ストアで発売中!

HTML編、CSS編、JavaScript編、PHP編、Ruby編、その他単語編の6シリーズ分が公式ストアにて販売中です。気になった方はぜひ購入してみてください。


JavaScriptを学べる「プログラミング単語帳」アプリ

プログラミング単語帳がアプリになりました!JavaScriptはもちろん、10種類のプログラミング言語の中から、よく使われる単語をスマホで学習できます。

収録単語は2,000単語以上!
現在は、HTML、CSS、JavaScirpt、PHP、Laravel、Ruby、Python、MySQL、Linux、など10カテゴリーの単語帳が1つのアプリに収録されています。

いつでも、どこでも、隙間時間を有効活用して、プログラミングを効率的に学べるので、ぜひダウンロードしてみてください。

2024年7月アップデート情報:「Laravel」カテゴリーが追加されましました!

2024年8月アップデート情報:「MySQL」「Linux」カテゴリーが追加されましました!


関連するそのほかの単語

try

エラーチェックのブロック

種類: 例外処理

switch

複数条件の分岐

種類: 条件分岐

while

条件が真である間、繰り返すループ

種類: ループ

catch()

エラー処理

種類: Promise

undefined

値を持っていない

種類: プリミティブ型