匿名関数

とくめいかんすう（関数）

意味名前のない関数

匿名関数とは？

名前を持たない関数。通常、コールバックとして利用されることが多い。

匿名関数の具体的な使い方

setTimeout内での匿名関数の使用例

function executeAnonymousFunction() {
  setTimeout(function() {
    console.log('遅延実行されました！');
  }, 1000);
}

executeAnonymousFunction();

👇出力結果

遅延実行されました！

1秒遅延した後に実行される匿名関数を `setTimeout` で設定し、実行します。この関数は、指定した時間が経過した後に 'Delayed!' というメッセージをコンソールに表示します。

配列操作での匿名関数の使用例

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
const doubledNumbers = numbers.map(function(num) {
  return num * 2;
});

console.log('Original numbers:', numbers);
console.log('Doubled numbers:', doubledNumbers);

👇出力結果

Original numbers: [1, 2, 3, 4, 5]
Doubled numbers: [2, 4, 6, 8, 10]

配列の各要素に対して処理を行う匿名関数を`map`メソッドのコールバックとして使用しています。この例では、各数字を2倍にした新しい配列を作成します。

匿名関数に関するよくある質問

Q. 匿名関数はどんな時に使う？

A. 匿名関数は主に、コールバックとして一度だけ使用する場合や、即時実行関数（IIFE）として使用する場合に適しています。例えば、イベントリスナーやArray.prototypeのメソッド（map, filter, reduce等）のコールバックとしてよく使用されます。

Q. 匿名関数の短所は？

A. 匿名関数の主な短所は、再利用が難しいこと、デバッグが複雑になる可能性があること、そして関数自身を参照できない（再帰ができない）ことです。また、コードの可読性が低下する場合もあります。

Q. アロー関数との関係は？

A. アロー関数は匿名関数の簡略記法の一つです。基本的な機能は同じですが、アロー関数は`this`のバインディングが異なり、より簡潔に記述できます。例えば、`function(x) { return x * 2; }` は `(x) => x * 2` と書けます。

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