論理演算子

ろんりえんざんし（式と演算子）

意味条件の組み合わせを行う

論理演算子とは？

論理演算子は、複数の条件を組み合わせるための記号です。AND（&&）、OR（||）、NOT（!）などがあります。これらを使って、複雑な条件式を作成したり、条件の真偽を反転させたりすることができます。プログラムの流れを制御する際によく使用されます。

論理演算子の具体的な使い方

基本的な論理演算の例

<?php
$a = true;
$b = false;

$andResult = $a && $b;  // AND演算
$orResult = $a || $b;   // OR演算
$notResult = !$a;      // NOT演算

echo "AND結果: " . ($andResult ? 'true' : 'false') . "\n";
echo "OR結果: " . ($orResult ? 'true' : 'false') . "\n";
echo "NOT結果: " . ($notResult ? 'true' : 'false') . "\n";

👇出力結果

AND結果: false
OR結果: true
NOT結果: false

この例では、$aと$bを使って基本的な論理演算（AND、OR、NOT）を行っています。AND演算は両方がtrueの場合にtrueを返し、OR演算はどちらか一方がtrueの場合にtrueを返します。NOT演算は真偽値を反転させます。

短絡評価と複合条件の例

<?php
function isEven($num) {
    echo "isEven関数が呼ばれました（引数: $num）\n";
    return $num % 2 == 0;
}

$x = 5;
$y = 10;

// 短絡評価の例
$result1 = ($x > 0) && isEven($x);  // isEven関数が呼ばれる
$result2 = ($x < 0) && isEven($x);  // isEven関数は呼ばれない

// 複合条件の例
$result3 = ($x < $y) && (isEven($y) || $x == 5);

echo "結果1: " . ($result1 ? 'true' : 'false') . "\n";
echo "結果2: " . ($result2 ? 'true' : 'false') . "\n";
echo "結果3: " . ($result3 ? 'true' : 'false') . "\n";

👇出力結果

isEven関数が呼ばれました（引数: 5）
isEven関数が呼ばれました（引数: 10）
結果1: false
結果2: false
結果3: true

この例では、短絡評価と複合条件の使用を示しています。短絡評価により、$result2の計算ではisEven関数が呼ばれません。複合条件では、括弧を使って評価の順序を制御しています。

論理演算子に関するよくある質問

Q. &&と||の優先順位は？

A. 論理演算子の中で、&&（AND）は||（OR）よりも優先順位が高くなっています。複雑な条件を作成する際は、括弧()を使用して優先順位を明確にすることをお勧めします。

Q. 短絡評価とは何ですか？

A. 短絡評価は、論理演算子の評価を最小限に抑える動作です。例えば、$a && $b の評価で$aがfalseの場合、$bは評価されません。同様に、$a || $b で$aがtrueの場合、$bは評価されません。これにより、不要な処理を避けることができます。

Q. 論理演算子と比較演算子の違い？

A. 論理演算子（&&, ||, !）は真偽値（boolean）を操作するのに対し、比較演算子（==, !=, >, <など）は値を比較してboolean結果を返します。論理演算子は複数の条件を組み合わせるのに使用され、比較演算子は単一の比較を行うのに使用されます。

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