include

インクルード（制御構造）

意味ファイルを取り込む

includeとは？

includeは、指定したPHPファイルを現在のスクリプトに取り込む命令です。別のファイルに書かれた関数や変数を使いたい時に便利です。

includeの具体的な使い方

外部ファイルの取り込み

// header.php
<?php
function printHeader($title) {
    echo "<h1>$title</h1>";
    echo "<p>このページは素晴らしいです！</p>";
}
?>

// main.php
<?php
include 'header.php';

printHeader("ようこそ");
echo "<p>ここがメインコンテンツです。</p>";
?>

👇出力結果

<h1>ようこそ</h1>
<p>このページは素晴らしいです！</p>
<p>ここがメインコンテンツです。</p>

この例では、'header.php'ファイルにprintHeader関数を定義し、'main.php'でincludeを使ってその関数を取り込んでいます。これにより、ヘッダー部分を別ファイルで管理しつつ、メインファイルで使用することができます。

条件付きでファイルを取り込む

<?php
$user_type = 'admin';

if ($user_type == 'admin') {
    include 'admin_menu.php';
} else {
    include 'user_menu.php';
}

echo "メインコンテンツがここに表示されます。";
?>

// admin_menu.php
<?php
echo "<ul>";
echo "<li>ユーザー管理</li>";
echo "<li>設定</li>";
echo "<li>ログアウト</li>";
echo "</ul>";
?>

👇出力結果

<ul>
<li>ユーザー管理</li>
<li>設定</li>
<li>ログアウト</li>
</ul>
メインコンテンツがここに表示されます。

この例では、ユーザータイプに応じて異なるメニューファイルを取り込んでいます。管理者の場合は'admin_menu.php'を、それ以外のユーザーの場合は'user_menu.php'を取り込みます。これにより、ユーザーの権限に応じて適切なメニューを表示できます。

includeに関するよくある質問

Q. includeとrequireの違いは？

A. 主な違いはエラー処理です。includeはファイルが見つからない場合に警告（Warning）を発し、スクリプトの実行を続けます。一方、requireはファイルが見つからない場合に致命的なエラー（Fatal Error）を発生させ、スクリプトの実行を停止します。重要なファイルには通常requireを使用します。

Q. includeは複数回使用できる？

A. はい、includeは複数回使用できます。ただし、同じファイルを複数回includeすると、そのファイル内の定義（関数や変数）も複数回行われる可能性があります。これを防ぐには、include_onceを使用するのが良いでしょう。

Q. includeのセキュリティリスクは？

A. includeに変数を使用する場合（例：include $file;）、その変数の内容を外部から操作されると、意図しないファイルが実行される可能性があります。これはリモートファイルインクルージョン（RFI）脆弱性につながる可能性があります。変数を使用する場合は、その内容を十分に検証することが重要です。

includeが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか？
プログラミング単語帳には、PHPのincludeやforeach、require、case、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。