protected

プロテクテッド（オブジェクト指向プログラミング）

意味制限付きのアクセス許可

protectedとは？

protectedは、オブジェクト指向プログラミングにおけるアクセス修飾子の一つです。クラス内とそのクラスを継承したサブクラスからのみアクセスを許可するメンバー（プロパティやメソッド）を定義するために使用されます。

protectedの具体的な使い方

protected継承の例

class ParentClass {
    protected $name;

    protected function getName() {
        return $this->name;
    }
}

class ChildClass extends ParentClass {
    public function setName($name) {
        $this->name = $name;
    }

    public function displayName() {
        echo "名前: " . $this->getName();
    }
}

$child = new ChildClass();
$child->setName("太郎");
$child->displayName();

👇出力結果

名前: 太郎

この例では、ParentClassでprotectedなプロパティ$nameとメソッドgetName()を定義し、ChildClassがそれらを継承して使用しています。ChildClassは親クラスのprotectedメンバーにアクセスできますが、クラス外からは直接アクセスできません。

protectedに関するよくある質問

Q. protectedとprivateの違いは？

A. protectedメンバーは、そのクラスと継承したサブクラスからアクセスできますが、privateメンバーは定義されたクラス内でのみアクセス可能です。つまり、protectedはより柔軟な継承を可能にしますが、privateは完全なカプセル化を提供します。

Q. protectedメンバーの利点は？

A. protectedメンバーは、クラスの内部実装を外部から隠しつつ、継承を通じて機能を拡張する柔軟性を提供します。これにより、コードの再利用性が高まり、かつ適切なカプセル化が維持されます。

Q. protectedをオーバーライドできる？

A. はい、サブクラスでprotectedメンバーをオーバーライドできます。ただし、アクセス修飾子を緩める（例：protectedからpublicに）ことはできますが、厳しくする（例：protectedからprivateに）ことはできません。

protectedが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか？
プログラミング単語帳には、PHPのprotectedや抽象クラス、use、class、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。