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PHP - 例外処理

throw

スロー(エラー処理・デバッグ・テスト

意味 例外を発生させる


throwとは?

throwは、プログラム内で意図的に例外を発生させるために使用されるキーワードです。エラーが発生した場合に、プログラムの制御を例外処理部分に移すために使います。

throwの具体的な使い方

カスタム例外の使用

class InvalidAgeException extends Exception {}

function validateAge($age) {
    if (!is_numeric($age)) {
        throw new InvalidArgumentException('年齢は数値で指定してください');
    }
    if ($age < 0 || $age > 120) {
        throw new InvalidAgeException('年齢は0から120の間で指定してください');
    }
    echo "有効な年齢です: {$age}歳\n";
}

try {
    validateAge(25);
    validateAge('abc');
    validateAge(150);
} catch (InvalidArgumentException $e) {
    echo '引数エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
} catch (InvalidAgeException $e) {
    echo '年齢エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
} catch (Exception $e) {
    echo '一般エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
}

👇出力結果

有効な年齢です: 25歳
引数エラー: 年齢は数値で指定してください

この例では、年齢のバリデーションを行う関数を定義し、異なる種類のエラーに対して異なる例外をスローしています。カスタム例外クラス(InvalidAgeException)を使用して、より具体的なエラー処理を実現しています。

条件に基づく例外のスロー

function divideNumbers($dividend, $divisor) {
    if (!is_numeric($dividend) || !is_numeric($divisor)) {
        throw new InvalidArgumentException('両方の引数が数値である必要があります');
    }
    if ($divisor == 0) {
        throw new DivisionByZeroError('0で除算することはできません');
    }
    $result = $dividend / $divisor;
    echo "計算結果: {$result}\n";
    return $result;
}

try {
    divideNumbers(10, 2);
    divideNumbers(10, 'a');
    divideNumbers(10, 0);
} catch (InvalidArgumentException $e) {
    echo '引数エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
} catch (DivisionByZeroError $e) {
    echo '計算エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
} catch (Exception $e) {
    echo '一般エラー: ' . $e->getMessage() . "\n";
}

👇出力結果

計算結果: 5
引数エラー: 両方の引数が数値である必要があります

この例では、2つの数値を除算する関数を定義しています。関数内で引数のチェックを行い、無効な引数や0での除算といった条件に応じて適切な例外をスローしています。これにより、エラーを早期に検出し、適切に処理することができます。

throwに関するよくある質問

Q. throwの後には何を書くべき?
A. throwの後には、通常、Exceptionクラスまたはそのサブクラスのインスタンスを記述します。例えば、throw new Exception('エラーメッセージ'); のように使用します。
Q. 独自の例外クラスは作れますか?
A. はい、Exceptionクラスを継承して独自の例外クラスを作成できます。これにより、より具体的な例外タイプを定義し、特定のエラー状況に対して適切に対応することができます。
Q. throwとreturnの違いは?
A. throwは例外を発生させてプログラムの通常の流れを中断し、エラー処理に制御を移します。一方、returnは関数の実行を終了し、呼び出し元に値を返します。throwは異常系の処理に、returnは正常系の処理に使用されます。

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