テストカバレッジ

テストカバレッジ（エラー処理・デバッグ・テスト）

意味テストの網羅度を示す指標

テストカバレッジとは？

テストカバレッジは、ソフトウェアのテストがどれだけ広範囲に行われているかを示す指標です。コードのどの部分がテストされ、どの部分がテストされていないかを数値化して表します。これにより、テストの質や網羅性を評価することができます。

テストカバレッジの具体的な使い方

PHPUnitでのテストカバレッジ計測例

<?php
// MathOperations.php
class MathOperations
{
    public function add($a, $b)
    {
        return $a + $b;
    }

    public function subtract($a, $b)
    {
        return $a - $b;
    }
}

// MathOperationsTest.php
use PHPUnit\Framework\TestCase;

class MathOperationsTest extends TestCase
{
    public function testAdd()
    {
        $math = new MathOperations();
        $this->assertEquals(4, $math->add(2, 2));
    }

    // subtractメソッドのテストは省略
}

// コマンドラインでテストを実行し、カバレッジレポートを生成
// phpunit --coverage-html coverage MathOperationsTest.php

👇出力結果

生成されたカバレッジレポートの例：

MathOperations (50.00%)
  add() 100.00%
  subtract() 0.00%

全体のコードカバレッジ: 50.00%

この例では、MathOperationsクラスのaddメソッドのみをテストしています。PHPUnitでテストを実行し、--coverage-htmlオプションを使用してHTMLフォーマットのカバレッジレポートを生成します。このレポートを見ることで、どのメソッドがテストされ、どのメソッドがテストされていないかを視覚的に確認できます。

テストカバレッジに関するよくある質問

Q. テストカバレッジ100%は必要？

A. 必ずしもテストカバレッジ100%を目指す必要はありません。カバレッジ100%が理想的ではありますが、コストと効果のバランスを考慮することが重要です。重要な機能や複雑なロジックに対しては高いカバレッジを目指し、それ以外の部分は適切なレベルでカバーすることが一般的です。

Q. カバレッジが低い場合の対処法は？

A. カバレッジが低い場合は以下の対策を検討してください：1) テストケースを追加する、2) テストされていない条件分岐を確認し、それらをカバーするテストを書く、3) 複雑なメソッドを小さな関数に分割してテストを書きやすくする、4) テストが難しい部分はリファクタリングを検討する。ただし、単にカバレッジを上げるためだけのテストは避け、意味のあるテストを書くことが重要です。

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