DELETE

デリート（データベースとSQL）

意味データベースから行を削除

DELETEとは？

DELETEは、SQLコマンドの一つで、データベース内のテーブルから一つ以上の行（レコード）を削除するために使用します。条件を指定して特定の行だけを削除することも、全ての行を削除することもできます。

DELETEの具体的な使い方

条件付き削除の例

$stmt = $pdo->prepare('DELETE FROM orders WHERE order_date < :date');
$stmt->execute(['date' => '2023-01-01']);

$deletedCount = $stmt->rowCount();
echo "削除された注文数: {$deletedCount}";

👇出力結果

削除された注文数: 5

この例では、ordersテーブルから注文日（order_date）が2023年1月1日より前の全ての注文を削除しています。プリペアドステートメントを使用して、SQLインジェクション攻撃を防ぎながら安全にデータを削除しています。WHERE句を使用することで、特定の条件に合致する行のみを削除できます。rowCount()メソッドを使用して、実際に削除された行数を確認しています。

トランザクションを使用した安全な削除

try {
    $pdo->beginTransaction();

    $stmt = $pdo->prepare('DELETE FROM users WHERE last_login < :date');
    $stmt->execute(['date' => '2022-01-01']);

    $deletedCount = $stmt->rowCount();
    
    if ($deletedCount > 100) {
        throw new Exception('予想以上のユーザーが削除されそうです');
    }

    $pdo->commit();
    echo "削除されたユーザー数: {$deletedCount}";
} catch (Exception $e) {
    $pdo->rollBack();
    echo "エラー: " . $e->getMessage();
}

👇出力結果

削除されたユーザー数: 75

この例では、トランザクションを使用して安全にデータを削除しています。最終ログインが2022年1月1日より前のユーザーを削除していますが、削除されるユーザー数が100を超える場合は処理を中止します。トランザクションを使用することで、エラーが発生した場合にデータベースの状態を元に戻すことができます。

DELETEに関するよくある質問

Q. DELETEとTRUNCATEの違いは？

A. DELETEは特定の行を削除し、WHERE句で条件を指定できます。TRUNCATEはテーブル全体を高速に空にしますが、条件指定はできません。また、TRUNCATEは自動増分の値をリセットします。

Q. 誤って全データを削除しないコツは？

A. 常にWHERE句を使用し、DELETE文を実行する前にSELECTで対象データを確認することをお勧めします。また、トランザクションを使用すれば、誤操作時にロールバックできます。

Q. 削除したデータを元に戻せる？

A. 通常のDELETE操作では、削除したデータを元に戻すことはできません。そのため、重要なデータを削除する前にはバックアップを取ることが重要です。また、トランザクション内でDELETEを実行すれば、コミット前ならロールバックできます。

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