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PHP - HTTP

header()

ヘッダー(Web開発とセキュリティ

意味 HTTPヘッダーの送信


header()とは?

header()関数は、PHPでHTTPレスポンスヘッダーを送信するために使用されます。ウェブサーバーからブラウザへ追加の情報を送ったり、リダイレクトを行ったりする際に便利です。ただし、この関数は必ずHTMLコンテンツを出力する前に呼び出す必要があります。

header()の具体的な使い方

リダイレクトの例

<?php
// リダイレクト先のURLを設定
$redirect_url = 'https://example.com';

// リダイレクトを実行
header('Location: ' . $redirect_url);

// 以降のコードの実行を停止
exit();

👇出力結果

(ブラウザがhttps://example.comにリダイレクトされます)

この例では、ユーザーを別のURLにリダイレクトしています。header()関数を使用してLocationヘッダーを送信し、ブラウザに新しいURLへの移動を指示します。その後、exit()を呼び出して、それ以降のPHPコードの実行を停止します。これは、リダイレクト後に不要なコードが実行されるのを防ぐためです。

コンテンツタイプの設定

<?php
// JSONデータを準備
$data = [
    'name' => '山田太郎',
    'age' => 30,
    'city' => '東京'
];

// レスポンスのContent-Typeをapplication/jsonに設定
header('Content-Type: application/json; charset=utf-8');

// JSONデータを出力
echo json_encode($data, JSON_UNESCAPED_UNICODE);

👇出力結果

{"name":"山田太郎","age":30,"city":"東京"}

この例では、レスポンスのContent-Typeをapplication/jsonに設定し、JSONデータを出力しています。header()関数を使用してContent-Typeヘッダーを設定することで、ブラウザやAPIクライアントに返すデータの形式を明示的に指定できます。JSON_UNESCAPED_UNICODEフラグを使用することで、日本語などのUnicode文字を正しく出力します。

header()に関するよくある質問

Q. header()関数の注意点は?
A. header()関数を使用する際の主な注意点は以下の通りです:1) 必ずHTMLなどの出力を行う前に呼び出す必要があります。2) セッションの開始(session_start())よりも前に呼び出す必要があります。3) リダイレクトを行う場合は、header()の後にexit()を使用して、それ以降のコードの実行を停止するべきです。
Q. ヘッダーインジェクションとは?
A. ヘッダーインジェクションは、悪意のあるユーザーがHTTPヘッダーに改行文字を挿入し、追加のヘッダーや本文を送信する攻撃です。これを防ぐには、header()関数に渡す値を適切にサニタイズし、ユーザー入力を直接使用しないようにすることが重要です。
Q. よく使うヘッダーの種類は?
A. PHPで頻繁に使用されるヘッダーには以下のようなものがあります:1) Location: リダイレクト用。2) Content-Type: レスポンスの種類を指定。3) Cache-Control: キャッシュの動作を制御。4) Set-Cookie: クッキーを設定。5) X-XSS-Protection: XSS攻撃からの保護を設定。これらを適切に使用することで、セキュリティの向上やレスポンスの最適化が可能です。

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