JSON解析

ジェイソンかいせき（ネットワーク・API・データ交換）

意味 JSONデータを扱う処理

JSON解析とは？

JSON解析は、JSON（JavaScript Object Notation）形式のデータを読み取り、プログラムで使用できる形式に変換する処理です。PHPでは、json_decode()関数を使ってJSON文字列をPHPのオブジェクトや配列に変換します。これにより、APIからのレスポンスなど、JSON形式のデータを簡単に操作できるようになります。

JSON解析の具体的な使い方

JSON文字列の解析と操作

<?php
// JSON文字列
$jsonString = '{
    "name": "John Doe",
    "age": 30,
    "city": "New York",
    "hobbies": ["読書", "旅行", "写真撮影"]
}';

// JSON文字列を解析して連想配列に変換
$data = json_decode($jsonString, true);

// 解析エラーのチェック
if (json_last_error() !== JSON_ERROR_NONE) {
    die('JSON解析エラー: ' . json_last_error_msg());
}

// データの表示
echo "名前: {$data['name']}\n";
echo "年齢: {$data['age']}\n";
echo "都市: {$data['city']}\n";
echo "趣味: " . implode(", ", $data['hobbies']) . "\n";

// データの操作
$data['age']++;
$data['hobbies'][] = "料理";

// 変更したデータをJSONに戻す
$newJsonString = json_encode($data, JSON_PRETTY_PRINT | JSON_UNESCAPED_UNICODE);

echo "\n更新後のJSON:\n$newJsonString";
?>

👇出力結果

名前: John Doe
年齢: 30
都市: New York
趣味: 読書, 旅行, 写真撮影

更新後のJSON:
{
    "name": "John Doe",
    "age": 31,
    "city": "New York",
    "hobbies": [
        "読書",
        "旅行",
        "写真撮影",
        "料理"
    ]
}

この例では、JSON文字列を解析して連想配列に変換し、データを表示・操作しています。json_decode()を使用してJSONを解析し、エラーチェックを行っています。その後、データを操作し、json_encode()を使用して再びJSON形式に変換しています。JSON_PRETTY_PRINTオプションで整形し、JSON_UNESCAPED_UNICODEで日本語文字を適切に処理しています。

JSON解析に関するよくある質問

Q. json_decode()の返り値の型は？

A. json_decode()の返り値の型は、第二引数によって異なります。第二引数がfalse（デフォルト）の場合はstdClassオブジェクト、trueの場合は連想配列になります。JSONがnullの場合はnull、不正なJSONの場合はnullが返され、json_last_error()でエラー情報を取得できます。

Q. 大きなJSONを解析する際の注意点は？

A. 大きなJSONを解析する際は、メモリ使用量に注意が必要です。特に大量のデータを扱う場合は、ストリーミングパーサー（例：JSONストリーミングパーサー）の使用を検討するか、データを分割して処理することをお勧めします。また、php.iniのmemory_limitの設定も確認しましょう。

Q. JSON解析でよくあるエラーは？

A. JSON解析でよくあるエラーには以下があります： 1. シンタックスエラー（括弧の不一致、カンマの抜け等） 2. エンコーディングの問題（UTF-8以外の文字コードの使用） 3. 数値の精度の問題（PHPの浮動小数点数の制限） 4. NULLバイトの存在 5. 深すぎる入れ子構造これらのエラーを回避するには、入力のバリデーションと適切なエラーハンドリングが重要です。

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