ORM

オブジェクトリレーショナルマッピング（モダンPHP開発とアーキテクチャ）

意味 DBとオブジェクトの橋渡し

ORMとは？

ORM（Object-Relational Mapping）は、データベースとオブジェクト指向プログラミング言語の間の「通訳」のような役割を果たす技術です。データベースのテーブルをプログラムのオブジェクトとして扱えるようにし、開発者がSQL文を直接書かなくても、オブジェクトを通じてデータベースを操作できるようにします。

ORMの具体的な使い方

Eloquentを使用したデータベース操作

<?php

// ユーザーモデルを定義
class User extends Illuminate\Database\Eloquent\Model
{
    protected $fillable = ['name', 'email'];
}

// ユーザーの作成
$user = User::create([
    'name' => '山田太郎',
    'email' => '[email protected]'
]);

// ユーザーの取得と更新
$user = User::find(1);
if ($user) {
    $user->name = '鈴木花子';
    $user->save();
}

// 条件を指定してユーザーを取得
$users = User::where('name', 'like', '%田%')->get();

foreach ($users as $user) {
    echo $user->name . '\n';
}

👇出力結果

山田太郎
田中一郎

この例では、LaravelのEloquent ORMを使用してデータベース操作を行っています。ユーザーの作成、取得、更新、条件付き検索などの基本的な操作を示しています。ORMを使用することで、SQLを直接書くことなく、オブジェクト指向的にデータベース操作を行えます。

ORMに関するよくある質問

Q. ORMとは何ですか？

A. ORMは「Object-Relational Mapping」の略で、データベースのテーブルとプログラムのオブジェクトを対応付ける技術です。これにより、開発者はSQLを直接書かずに、オブジェクト指向的にデータベース操作を行うことができます。

Q. ORMのメリットは何ですか？

A. ORMの主なメリットには、1) SQLインジェクション攻撃からの保護、2) データベース操作の抽象化によるコードの可読性向上、3) データベース変更時の影響を最小限に抑えられる、4) 複雑なクエリの簡略化、などがあります。

Q. ORMの欠点はありますか？

A. ORMにも欠点があります。主なものとして、1) パフォーマンスのオーバーヘッド（特に複雑なクエリの場合）、2) 学習曲線が高い場合がある、3) 細かなSQLのコントロールが難しい場合がある、などが挙げられます。

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