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PHP - 設計原則

SOLID

ソリッド(モダンPHP開発とアーキテクチャ

意味 5つの設計原則の頭文字


SOLIDとは?

SOLIDは、オブジェクト指向プログラミングにおける5つの重要な設計原則の頭文字を取ったものです。これらの原則に従うことで、より理解しやすく、柔軟で保守性の高いソフトウェアを設計できます。SOLIDは以下の5つの原則から成り立っています: 1. 単一責任の原則(Single Responsibility Principle) 2. オープン・クローズドの原則(Open-Closed Principle) 3. リスコフの置換原則(Liskov Substitution Principle) 4. インターフェース分離の原則(Interface Segregation Principle) 5. 依存性逆転の原則(Dependency Inversion Principle)

SOLIDの具体的な使い方

単一責任の原則(SRP)の例

<?php

class User {
    private $name;
    private $email;

    public function __construct($name, $email) {
        $this->name = $name;
        $this->email = $email;
    }

    public function getName() {
        return $this->name;
    }

    public function getEmail() {
        return $this->email;
    }
}

class UserPersistence {
    public function saveToDatabase(User $user) {
        // データベースへの保存処理(簡略化)
        echo "ユーザー {$user->getName()} をデータベースに保存しました。\n";
    }

    public function loadFromDatabase($userId) {
        // データベースからの読み込み処理(簡略化)
        echo "ID: {$userId} のユーザーをデータベースから読み込みました。\n";
        return new User("サンプルユーザー", "[email protected]");
    }
}

// 使用例
$user = new User("山田太郎", "[email protected]");
$persistence = new UserPersistence();

$persistence->saveToDatabase($user);
$loadedUser = $persistence->loadFromDatabase(1);

echo "読み込まれたユーザー: {$loadedUser->getName()} ({$loadedUser->getEmail()})\n";

👇出力結果

ユーザー 山田太郎 をデータベースに保存しました。
ID: 1 のユーザーをデータベースから読み込みました。
読み込まれたユーザー: サンプルユーザー ([email protected])

この例では、単一責任の原則(SRP)に従って、ユーザーの情報を保持するUserクラスと、ユーザーデータの永続化を担当するUserPersistenceクラスを分離しています。Userクラスはユーザーの基本情報のみを扱い、UserPersistenceクラスはデータベースとの相互作用を担当します。これにより、それぞれのクラスが1つの責任に集中し、変更理由が1つになります。

SOLIDに関するよくある質問

Q. SOLIDとは何の略ですか?
A. SOLIDは以下の5つの設計原則の頭文字を取ったものです: 1. 単一責任の原則(Single Responsibility Principle) 2. オープン・クローズドの原則(Open-Closed Principle) 3. リスコフの置換原則(Liskov Substitution Principle) 4. インターフェース分離の原則(Interface Segregation Principle) 5. 依存性逆転の原則(Dependency Inversion Principle)
Q. SOLIDを使う利点は何ですか?
A. SOLIDの原則を適用することで、以下のような利点があります: ・コードの理解しやすさが向上する ・保守性が高くなる ・拡張性が向上する ・テストが容易になる ・コードの再利用性が高まる
Q. 単一責任の原則とは?
A. 単一責任の原則は、「クラスを変更する理由は1つだけであるべき」という考え方です。つまり、各クラスは1つの明確な責任を持つべきで、複数の責任を1つのクラスに詰め込むべきではありません。これにより、コードの保守性と再利用性が向上します。

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