match

マッチ（モダンPHP機能）

意味値に基づく条件分岐

matchとは？

Match式は、値に基づいて異なる式を評価する制御構造です。switch文に似ていますが、より簡潔で厳密な比較を行います。また、式として値を返すことができます。

matchの具体的な使い方

HTTPステータスコードの分類

function getStatusMessage($code) {
    return match ($code) {
        200, 201, 202 => '成功',
        301, 302 => 'リダイレクト',
        400, 401, 403, 404 => 'クライアントエラー',
        500, 502, 503 => 'サーバーエラー',
        default => '不明なステータス'
    };
}

echo getStatusMessage(404);

👇出力結果

クライアントエラー

この例では、HTTPステータスコードに基づいてメッセージを返すmatch式を使用しています。複数の値に対して同じ結果を返す場合、カンマで区切って指定できます。

型に基づく分岐

function describe($value) {
    return match (true) {
        is_string($value) => "文字列: $value",
        is_int($value) => "整数: $value",
        is_bool($value) => "真偽値: " . ($value ? 'true' : 'false'),
        is_array($value) => "配列: " . json_encode($value),
        default => "その他の型"
    };
}

echo describe("Hello") . "\n";
echo describe(42) . "\n";
echo describe(true) . "\n";
echo describe([1, 2, 3]);

👇出力結果

文字列: Hello
整数: 42
真偽値: true
配列: [1,2,3]

この例では、変数の型に基づいて異なる説明を返すmatch式を使用しています。trueとの比較を利用して、複雑な条件分岐を実現しています。

matchに関するよくある質問

Q. matchとswitchの違いは？

A. matchはswitchに似ていますが、より厳密な比較を行い、式として値を返せます。また、breakが不要で、複数の条件を1行で書けるなど、より簡潔な記述が可能です。

Q. matchで複数の値を処理できる？

A. はい、カンマで区切って複数の値を指定できます。例えば、200, 300 => 'success' のように書くことで、200と300の両方にマッチする処理を1行で書けます。

Q. matchでdefaultは必須？

A. matchでは、すべての可能性をカバーする必要があります。そのため、明示的にdefaultケースを指定するか、すべての可能性を列挙する必要があります。指定しないとエラーになります。

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