extend

エクステンド（オブジェクト指向プログラミング）

意味モジュールをクラスに追加

extendとは？

extendは、モジュールのメソッドをクラスのクラスメソッドとして追加するためのキーワードです。これにより、モジュールの機能をクラスレベルで拡張できます。

extendの具体的な使い方

モジュールをクラスに追加してクラスメソッドを作成する例

# 数学的な操作を行うモジュールを定義
module MathOperations
  def square(number)
    number ** 2
  end

  def cube(number)
    number ** 3
  end
end

# 計算機クラスを定義し、MathOperationsモジュールをエクステンド
class Calculator
  extend MathOperations

  def self.describe
    puts "この計算機は二乗と三乗の計算ができます。"
  end
end

# クラスメソッドを呼び出す
Calculator.describe
puts "2の二乗: #{Calculator.square(2)}"
puts "3の三乗: #{Calculator.cube(3)}"

👇出力結果

この計算機は二乗と三乗の計算ができます。
2の二乗: 4
3の三乗: 27

この例では、MathOperationsモジュールを定義し、squareメソッドとcubeメソッドを含めています。次に、Calculatorクラスでこのモジュールをエクステンドしています。これにより、CalculatorクラスでMathOperationsのメソッドをクラスメソッドとして使用できるようになります。クラスメソッドdescribeとエクステンドしたsquareメソッドとcubeメソッドを呼び出しています。

extendに関するよくある質問

Q. extendとincludeの違いは？

A. extendはモジュールのメソッドをクラスメソッドとして追加し、includeはインスタンスメソッドとして追加します。extendされたメソッドはクラス自体から呼び出せますが、includeされたメソッドはインスタンスから呼び出します。

Q. extendしたメソッドの呼び出し方は？

A. extendしたメソッドは、クラス名に直接ドット(.)をつけて呼び出します。インスタンスを作成する必要はありません。例：ClassName.method_name

Q. extendとクラスメソッドの違いは？

A. extendはモジュールの機能をクラスに追加する方法で、クラスメソッドは直接クラス内で定義する方法です。extendを使うと、モジュールの再利用性が高まり、複数のクラスで同じ機能を共有しやすくなります。

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