Proc.new

プロック・ドット・ニュー（コードブロックと関数オブジェクト）

意味 Procオブジェクトを生成するメソッド

Proc.newとは？

Proc.newは、新しいProcオブジェクトを作成するためのメソッドです。Procオブジェクトは、コードブロックを保持し、後で実行できるようにする機能を持っています。

Proc.newの具体的な使い方

Proc.newを使った関数オブジェクトの作成と実行

# 名前と年齢を受け取り、挨拶を返すProcオブジェクトを作成
greeting = Proc.new do |name, age|
  "こんにちは、#{name}さん！#{age}歳ですね。"
end

# Procオブジェクトを実行
puts greeting.call("田中", 25)

# 配列の要素に対してProcオブジェクトを適用
names = ["佐藤", "鈴木", "高橋"]
ages = [30, 28, 35]

greetings = names.zip(ages).map { |name, age| greeting.call(name, age) }
puts greetings

👇出力結果

こんにちは、田中さん！25歳ですね。
こんにちは、佐藤さん！30歳ですね。
こんにちは、鈴木さん！28歳ですね。
こんにちは、高橋さん！35歳ですね。

この例では、Proc.newを使って名前と年齢を受け取り、挨拶文を返す関数オブジェクトを作成しています。この関数オブジェクトは単独で実行できるだけでなく、配列の各要素に対して適用することもできます。map メソッドと組み合わせることで、複数の名前と年齢のペアに対して一度に挨拶文を生成しています。

Proc.newに関するよくある質問

Q. Proc.newとlambdaの違いは？

A. Proc.newとlambdaは似ていますが、いくつかの違いがあります。主な違いは、引数のチェックと`return`の挙動です。lambdaは引数の数を厳密にチェックし、`return`はlambda内でのみ影響しますが、Proc.newは引数チェックが緩く、`return`はメソッド全体から抜けます。

Q. Procオブジェクトの実行方法は？

A. Procオブジェクトは主に3つの方法で実行できます：1) callメソッド、2) []メソッド、3) ===メソッド。例えば、proc.call(arg)、proc[arg]、proc === arg のいずれも同じ結果になります。

Q. Proc.newの利点は何ですか？

A. Proc.newの主な利点は、コードブロックを再利用可能なオブジェクトとして扱えることです。これにより、ブロックを変数に代入したり、メソッドの引数として渡したり、後で実行したりすることが可能になります。また、クロージャとしても機能するため、生成時の環境を保持できます。

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