proc

プロック（コードブロックと関数オブジェクト）

意味 Procオブジェクトを生成するメソッド

procとは？

procは、Proc.newと同様に新しいProcオブジェクトを作成するためのKernelモジュールのメソッドです。Proc.newよりも短く書けるため、よく使用されます。

procの具体的な使い方

procを使った関数合成

# 2つの関数を合成する
def compose(f, g)
  proc { |x| f.call(g.call(x)) }
end

# 2倍にする関数
double = proc { |x| x * 2 }

# 1を加える関数
add_one = proc { |x| x + 1 }

# 関数を合成
double_then_add_one = compose(add_one, double)
add_one_then_double = compose(double, add_one)

# 結果を表示
puts "5を2倍してから1を加える: #{double_then_add_one.call(5)}"
puts "5に1を加えてから2倍する: #{add_one_then_double.call(5)}"

👇出力結果

5を2倍してから1を加える: 11
5に1を加えてから2倍する: 12

この例では、procを使って簡単な関数を定義し、それらを合成する方法を示しています。compose 関数は2つのproc オブジェクトを受け取り、それらを合成した新しいproc オブジェクトを返します。これにより、既存の関数から新しい関数を作り出すことができ、関数型プログラミングの重要な概念である関数合成を実現しています。

procに関するよくある質問

Q. procとProc.newの違いは？

A. procとProc.newは基本的に同じ機能を持ちますが、procはKernelモジュールのメソッドで、Proc.newよりも短く書けます。また、procはブロックを渡さずに呼び出すとArgumentErrorが発生しますが、Proc.newは空のProcオブジェクトを返します。

Q. procとlambdaの違いは？

A. procとlambdaは似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。procは引数の数チェックが緩く、returnはメソッド全体から抜けますが、lambdaは引数の数を厳密にチェックし、returnはlambda内でのみ影響します。また、procはProc.newで作成されたオブジェクトと同じですが、lambdaは特殊なProcオブジェクトです。

Q. procはどんな時に使うべき？

A. procは主に以下の場合に使用します：1) コードブロックを再利用したい時、2) メソッドに関数オブジェクトとして渡したい時、3) 後で実行するためにコードを保存したい時、4) クロージャとして変数のスコープを保持したい時。特に、コールバック関数やイテレータの実装、関数型プログラミングのパターンを使用する際に便利です。

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