GC.start

ジーシー・スタート（デバッグとトラブルシューティング）

意味手動でGCを実行

GC.startとは？

GC.startは、Rubyのガベージコレクション（GC）を手動で開始するメソッドです。通常、GCは自動的に実行されますが、このメソッドを使うことで明示的にメモリの解放を行うことができます。

GC.startの具体的な使い方

メモリ使用量の確認とGC実行の例

def create_objects
  1000.times { Object.new }
end

puts "初期状態のオブジェクト数: #{ObjectSpace.count_objects[:TOTAL]}"

create_objects
puts "オブジェクト作成後のオブジェクト数: #{ObjectSpace.count_objects[:TOTAL]}"

GC.start
puts "GC実行後のオブジェクト数: #{ObjectSpace.count_objects[:TOTAL]}"

create_objects
puts "再度オブジェクト作成後のオブジェクト数: #{ObjectSpace.count_objects[:TOTAL]}"

👇出力結果

初期状態のオブジェクト数: 25681
オブジェクト作成後のオブジェクト数: 26698
GC実行後のオブジェクト数: 25702
再度オブジェクト作成後のオブジェクト数: 26719

この例では、多数のオブジェクトを作成し、GC.startを使用して手動でガベージコレクションを実行しています。ObjectSpace.count_objectsを使用してオブジェクト数を計測し、GC実行前後でのメモリ使用状況の変化を確認しています。これにより、GC.startがメモリ解放にどのような影響を与えるかを視覚的に理解できます。

GC.startに関するよくある質問

Q. GC.startを使うべき状況は？

A. 通常、Rubyの自動GCで十分ですが、大量のメモリを使用した後すぐにメモリを解放したい場合や、メモリ使用量を正確に計測したい場合にGC.startを使用することがあります。

Q. GC.startの頻繁な使用は問題ある？

A. はい、GC.startの頻繁な呼び出しはパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。GCの実行自体にもコストがかかるため、必要以上に使用するべきではありません。

Q. GCの動作をカスタマイズできる？

A. はい、GC.tuneメソッドを使用してGCのパラメータを調整できます。ただし、デフォルトの設定が多くの場合最適化されているため、特別な理由がない限り変更する必要はありません。

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