instance_eval

インスタンス・イーバル（メタプログラミング）

意味オブジェクトのコンテキストで評価

instance_evalとは？

instance_evalは、Rubyでオブジェクトのコンテキスト内で文字列やブロックを評価するメソッドです。このメソッドを使用すると、オブジェクトの内部状態にアクセスしたり、一時的にメソッドを追加したりすることができます。

instance_evalの具体的な使い方

オブジェクト内評価例

class SecretKeeper
  def initialize(secret)
    @secret = secret
  end
end

obj = SecretKeeper.new(42)

# instance_evalを使ってプライベート変数にアクセス
obj.instance_eval do
  puts "秘密の値: #{@secret}"
  
  # 新しいメソッドを動的に追加
  def reveal
    "秘密は#{@secret}です"
  end
end

# 動的に追加されたメソッドを呼び出す
puts obj.reveal

👇出力結果

秘密の値: 42
秘密は42です

この例では、SecretKeeperクラスのインスタンスに対してinstance_evalを使用しています。まず、通常ではアクセスできないプライベート変数@secretの値を出力します。次に、revealという新しいメソッドを動的に追加しています。最後に、この動的に追加されたメソッドを呼び出して結果を表示しています。

instance_evalに関するよくある質問

Q. instance_evalの主な用途は？

A. instance_evalの主な用途は、オブジェクトのコンテキスト内で一時的にコードを実行することです。これにより、プライベート変数へのアクセスや、オブジェクトに動的にメソッドを追加することができます。

Q. class_evalとの違いは何ですか？

A. instance_evalがオブジェクトのインスタンスコンテキストでコードを評価するのに対し、class_evalはクラスのコンテキストでコードを評価します。instance_evalで定義したメソッドはそのオブジェクトのシングルトンメソッドになりますが、class_evalで定義したメソッドはクラスのインスタンスメソッドになります。

Q. instance_evalの注意点は？

A. instance_evalを使用する際は、オブジェクトの内部状態を変更する可能性があるため、カプセル化を破壊しないよう注意が必要です。また、動的に追加されたメソッドは通常のメソッド定義と比べて可読性が低くなる可能性があるため、過度の使用は避けるべきです。

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