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Ruby - ファイバー

Fiber

ファイバー(並行処理と並列処理

意味 軽量な並行処理の仕組み


Fiberとは?

Fiberは、Rubyで軽量な並行処理を実現するための仕組みです。プログラムの実行を一時停止して後で再開できる、小さな実行単位を提供します。スレッドよりも軽量で、プログラマが明示的に制御できる特徴があります。

Fiberの具体的な使い方

Fiberの基本的な使用例

# Fiberを作成
fiber = Fiber.new do
  puts "Fiberの実行開始"
  x = Fiber.yield "一時停止"
  puts "Fiberが再開されました。受け取った値: #{x}"
  "Fiberの実行終了"
end

# Fiberの実行と再開
puts fiber.resume
puts fiber.resume("こんにちは")
puts fiber.resume

👇出力結果

Fiberの実行開始
一時停止
Fiberが再開されました。受け取った値: こんにちは
Fiberの実行終了

この例では、Fiberの基本的な使い方を示しています。Fiberを作成し、resumeメソッドで実行と再開を行います。Fiber.yieldで一時停止し、値を返すことができます。また、resumeで値を渡すこともできます。

Fiberを使ったジェネレータの実装

def fibonacci
  Fiber.new do
    a, b = 0, 1
    loop do
      Fiber.yield a
      a, b = b, a + b
    end
  end
end

fib = fibonacci
5.times { puts fib.resume }

👇出力結果

0
1
1
2
3

この例では、Fiberを使ってフィボナッチ数列のジェネレータを実装しています。無限ループ内でFiber.yieldを使うことで、呼び出すたびに次のフィボナッチ数を生成します。

Fiberに関するよくある質問

Q. Fiberとスレッドの違いは?
A. Fiberはスレッドよりも軽量で、プログラマが明示的に制御できます。Fiberは協調的なマルチタスキングを提供し、明示的にyieldを呼び出すまで制御を渡しません。一方、スレッドはプリエンプティブなマルチタスキングを提供し、OS によって自動的にスケジューリングされます。
Q. Fiberはどんな時に使うべき?
A. Fiberは、非同期I/O、ジェネレータ、コルーチンの実装、複雑な制御フローの管理などに適しています。特に、多数の軽量な並行処理単位が必要で、それらを明示的に制御したい場合に有用です。
Q. Fiber.yieldとは何ですか?
A. Fiber.yieldは、現在実行中のFiberの実行を一時停止し、Fiberを作成したコンテキストに制御を戻すメソッドです。これにより、Fiberの実行を途中で中断し、後で再開することができます。

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