ConditionVariable

コンディションバリアブル（並行処理と並列処理）

意味スレッド間の条件同期

ConditionVariableとは？

ConditionVariableは、スレッド間で条件に基づいた同期を行うためのオブジェクトです。あるスレッドが特定の条件が満たされるまで待機し、別のスレッドがその条件を満たしたときに通知を送ることができます。

ConditionVariableの具体的な使い方

ConditionVariableを使ったスレッド間の同期

require 'thread'

mutex = Mutex.new
cv = ConditionVariable.new
data_ready = false

producer = Thread.new do
  sleep 2  # データの準備に2秒かかると仮定
  mutex.synchronize do
    data_ready = true
    cv.signal
  end
end

consumer = Thread.new do
  mutex.synchronize do
    until data_ready
      puts "消費者: データを待っています..."
      cv.wait(mutex)
    end
    puts "消費者: データの準備ができました！"
  end
end

[producer, consumer].each(&:join)

👇出力結果

消費者: データを待っています...
消費者: データの準備ができました！

この例では、producerスレッドがデータを準備し、consumerスレッドがそのデータを待っています。ConditionVariableを使用することで、データが準備できたときにconsumerに通知し、効率的に同期を行うことができます。

ConditionVariableに関するよくある質問

Q. ConditionVariableの用途は？

A. ConditionVariableは、あるスレッドが特定の条件が満たされるまで待機し、別のスレッドがその条件を満たしたときに通知を送るために使用します。これにより、スレッド間で効率的な同期を実現できます。

Q. waitとsignalの違いは？

A. waitは、条件が満たされるまでスレッドを一時停止させます。signalは、待機中のスレッドの1つに条件が満たされたことを通知します。broadcastは全ての待機中のスレッドに通知します。

Q. Mutexとの併用が必要な理由は？

A. ConditionVariableは常にMutexと併用する必要があります。これは、条件の評価と変更を安全に行い、スレッド間の同期を正しく管理するためです。Mutexがない場合、競合状態が発生する可能性があります。

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