SizedQueue

サイズドキュー（並行処理と並列処理）

意味サイズ制限付きのQueue

SizedQueueとは？

SizedQueueは、Queueの一種で、保持できる要素の数に上限があります。上限に達すると、新しい要素を追加しようとしたスレッドはブロックされます。

SizedQueueの具体的な使い方

SizedQueueの使用例

require 'thread'

queue = SizedQueue.new(2)

producer = Thread.new do
  5.times do |i|
    sleep 0.5  # 生産に時間がかかるシミュレーション
    queue.push("アイテム#{i + 1}")
    puts "生産: アイテム#{i + 1}"
  end
end

consumer = Thread.new do
  5.times do
    item = queue.pop
    puts "消費: #{item}"
    sleep 1  # 消費に時間がかかるシミュレーション
  end
end

producer.join
consumer.join

👇出力結果

生産: アイテム1
生産: アイテム2
消費: アイテム1
生産: アイテム3
消費: アイテム2
生産: アイテム4
消費: アイテム3
生産: アイテム5
消費: アイテム4
消費: アイテム5

この例では、最大2つの要素を保持できるSizedQueueを使用して、生産者-消費者パターンを実装しています。生産者スレッドは0.5秒ごとにアイテムを生産してキューに追加し、消費者スレッドは1秒ごとにキューからアイテムを取り出して消費します。キューのサイズ制限により、生産と消費のバランスが自動的に調整されます。

SizedQueueに関するよくある質問

Q. SizedQueueの利点は何ですか？

A. SizedQueueは要素数に上限を設定できるため、メモリ使用量を制御できます。また、生産者-消費者パターンでの処理速度の調整に役立ちます。

Q. SizedQueueが満杯の時の挙動は？

A. SizedQueueが満杯の時に新しい要素を追加しようとすると、デフォルトではスレッドがブロックされます。non_block: trueオプションを使用すると、ThreadError例外が発生します。

Q. SizedQueueのサイズは変更できますか？

A. はい、max=メソッドを使用してSizedQueueのサイズを動的に変更できます。ただし、現在の要素数より小さい値に設定することはできません。

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