Socket

ソケット（標準ライブラリ）

意味ネットワーク通信の基本クラス

Socketとは？

Socketは、ネットワーク通信を行うための基本的なクラスです。IPアドレスとポート番号を使って、異なるコンピュータ間で双方向通信を可能にします。TCPやUDPなど、様々なプロトコルでの通信に対応しています。

Socketの具体的な使い方

シンプルなTCPサーバーの例

require 'socket'

server = TCPServer.new(2000)
puts 'サーバーが起動しました。ポート2000で接続を待機中...'

loop do
  client = server.accept
  puts "クライアント#{client.peeraddr[2]}が接続しました。"
  
  client.puts 'こんにちは！サーバーへようこそ。'
  client.puts '現在の時刻は' + Time.now.strftime('%Y年%m月%d日 %H:%M:%S') + 'です。'
  
  client.close
  puts 'クライアントとの接続を閉じました。'
end

👇出力結果

サーバーが起動しました。ポート2000で接続を待機中...
クライアント127.0.0.1が接続しました。
クライアントとの接続を閉じました。

この例では、ポート2000でTCPサーバーを起動し、クライアントからの接続を待ち受けます。接続があると、現在の時刻を含むメッセージを送信し、接続を閉じます。サーバーは無限ループで動作し、複数のクライアントに対応できます。

シンプルなTCPクライアントの例

require 'socket'

begin
  puts 'サーバーに接続しています...'
  client = TCPSocket.new('localhost', 2000)
  puts 'サーバーに接続しました。'

  while line = client.gets
    puts "サーバーからのメッセージ: #{line.chomp}"
  end

rescue Errno::ECONNREFUSED
  puts 'サーバーに接続できませんでした。サーバーが起動しているか確認してください。'
ensure
  client.close if client
  puts 'サーバーとの接続を閉じました。'
end

👇出力結果

サーバーに接続しています...
サーバーに接続しました。
サーバーからのメッセージ: こんにちは！サーバーへようこそ。
サーバーからのメッセージ: 現在の時刻は2023年5月15日 10:30:45です。
サーバーとの接続を閉じました。

この例では、localhost上のポート2000に接続するTCPクライアントを作成します。サーバーからのメッセージを受信し、表示します。エラー処理も含まれており、サーバーに接続できない場合にはエラーメッセージを表示します。

Socketに関するよくある質問

Q. Socketとは何ですか？

A. Socketは、ネットワーク通信を行うための基本的なインターフェースです。IPアドレスとポート番号を使って、異なるコンピュータ間で双方向通信を可能にします。

Q. TCPとUDPの違いは何ですか？

A. TCPは信頼性の高い接続型プロトコルで、データの到達確認や順序保証があります。UDPは非接続型で、高速だが信頼性は低いです。用途に応じて選択します。

Q. Socketを使う際の注意点は？

A. ポート番号の重複を避け、適切にエラー処理を行い、セキュリティに注意する必要があります。また、リソースの解放（ソケットを閉じる）を忘れないようにしましょう。

Q. Socketの代わりに使えるものは？

A. 高レベルのネットワークライブラリ（例：Ruby's Net::HTTP）や、WebSocket、gRPCなどの代替技術があります。用途や要件に応じて選択してください。

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