Pathname
パスネーム(標準ライブラリ)
意味 ファイルパスを扱うクラス
Pathnameとは?
Pathnameは、Rubyの標準ライブラリに含まれるクラスで、ファイルシステムのパスを扱うための便利な機能を提供します。パスの結合、拡張子の取得、ディレクトリかファイルかの判定など、パスに関する様々な操作が簡単に行えます。
Pathnameの具体的な使い方
パス操作の基本例
require 'pathname'
# Pathnameオブジェクトの作成
path = Pathname.new('/home/user/documents/report.pdf')
# パスの各部分を取得
puts "ディレクトリ名: #{path.dirname}"
puts "ファイル名: #{path.basename}"
puts "拡張子: #{path.extname}"
# パスの操作
parent_dir = path.parent
puts "親ディレクトリ: #{parent_dir}"
# パスの結合
new_path = parent_dir + 'new_report.docx'
puts "新しいパス: #{new_path}"
# パスの存在確認(実際のファイルシステムには影響しません)
puts "ファイルが存在する?: #{path.exist?}"
puts "ディレクトリ?: #{path.directory?}"
puts "ファイル?: #{path.file?}"
👇出力結果
ディレクトリ名: /home/user/documents
ファイル名: report.pdf
拡張子: .pdf
親ディレクトリ: /home/user/documents
新しいパス: /home/user/documents/new_report.docx
ファイルが存在する?: false
ディレクトリ?: false
ファイル?: false
この例では、Pathnameを使用してファイルパスの様々な操作を行っています。ディレクトリ名、ファイル名、拡張子の取得、親ディレクトリの取得、パスの結合、ファイルの存在確認などの基本的な操作を示しています。Pathnameを使うことで、これらの操作が直感的かつ簡潔に行えます。
相対パスと絶対パスの操作
require 'pathname'
# 相対パスと絶対パスの作成
relative_path = Pathname.new('docs/report.txt')
absolute_path = Pathname.new('/home/user/documents/report.txt')
puts "相対パス: #{relative_path}"
puts "絶対パス: #{absolute_path}"
# 相対パスを絶対パスに変換
current_dir = Pathname.new('/home/user/projects')
full_path = current_dir + relative_path
puts "相対パスから絶対パスへ: #{full_path}"
# パスの正規化
complex_path = Pathname.new('/home/user/../user/./documents/report.txt')
normalized_path = complex_path.cleanpath
puts "正規化前: #{complex_path}"
puts "正規化後: #{normalized_path}"
# ルートからの相対パス
root_relative = absolute_path.relative_path_from(Pathname.new('/'))
puts "ルートからの相対パス: #{root_relative}"
👇出力結果
相対パス: docs/report.txt
絶対パス: /home/user/documents/report.txt
相対パスから絶対パスへ: /home/user/projects/docs/report.txt
正規化前: /home/user/../user/./documents/report.txt
正規化後: /home/user/documents/report.txt
ルートからの相対パス: home/user/documents/report.txt
この例では、Pathnameを使用して相対パスと絶対パスの操作を行っています。相対パスを絶対パスに変換する方法、複雑なパスを正規化する方法、そして特定のディレクトリからの相対パスを取得する方法を示しています。これらの操作は、異なるディレクトリ構造間でファイルを扱う際に非常に役立ちます。
Pathnameに関するよくある質問
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