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Ruby - 一般的な脆弱性と対策

CSRF

シーエスアールエフ(セキュリティ

意味 偽の要求の強制実行


CSRFとは?

CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)は、ユーザーが意図しない操作を、攻撃者が用意した罠サイトなどを経由して強制的に実行させる攻撃手法です。これにより、ユーザーの知らないうちに重要な操作(例:パスワード変更、送金など)が行われる可能性があります。

CSRFの具体的な使い方

CSRF対策の基本設定

# app/controllers/application_controller.rb

class ApplicationController < ActionController::Base
  protect_from_forgery with: :exception
end

この例は、Ruby on RailsでのCSRF対策の基本的な設定です。ApplicationControllerに`protect_from_forgery`メソッドを記述することで、全てのフォーム送信時にCSRFトークンの検証が行われます。`:exception`オプションを指定することで、CSRFトークンが無効な場合に例外が発生します。これにより、正規のサイトからの要求であることを確認し、CSRF攻撃を防ぐことができます。

CSRFトークンの追加と確認

# app/views/users/new.html.erb

<%= form_for @user do |f| %>
  <%= f.label :name, '名前' %>
  <%= f.text_field :name %>
  <%= f.submit '登録' %>
<% end %>

<script>
  console.log('CSRFトークン:', document.querySelector('meta[name="csrf-token"]').content);
</script>

# app/controllers/users_controller.rb

class UsersController < ApplicationController
  def create
    if verify_authenticity_token
      # ユーザー作成の処理
      redirect_to root_path, notice: 'ユーザーが作成されました'
    else
      render :new, status: :unprocessable_entity
    end
  end
end

この例では、フォームにCSRFトークンが自動的に追加される様子を示しています。また、JavaScriptを使用してCSRFトークンの値をコンソールに出力しています。コントローラーでは`verify_authenticity_token`メソッドを使用して、CSRFトークンの検証を明示的に行っています。これにより、CSRF攻撃からアプリケーションを保護し、安全なフォーム送信を実現しています。

CSRFに関するよくある質問

Q. CSRFとは何ですか?
A. CSRFは「Cross-Site Request Forgery」の略で、攻撃者が正規ユーザーに成りすまして、ユーザーの意図しない操作を強制的に実行させる攻撃手法です。
Q. CSRFはどのように防ぐのですか?
A. CSRFを防ぐ主な方法は、サーバーサイドでCSRFトークンを生成し、クライアントサイドでそのトークンを送信することです。Rails では `protect_from_forgery` メソッドを使用して、自動的にこの対策を実装できます。
Q. CSRFトークンはどこに配置しますか?
A. CSRFトークンは通常、フォームの隠しフィールドや、AJAXリクエストのヘッダーに配置します。Rails では、フォームヘルパーを使用すると自動的にトークンが追加されます。
Q. CSRFとXSSの違いは何ですか?
A. CSRFは正規ユーザーの権限を悪用して操作を実行させる攻撃であり、XSS(クロスサイトスクリプティング)は悪意のあるスクリプトをウェブページに挿入して実行させる攻撃です。両者は異なる攻撃手法ですが、どちらもウェブアプリケーションのセキュリティ上重要な脅威です。
Q. CSRFトークンは毎回変わりますか?
A. 通常、CSRFトークンはセッションごとに一意の値が生成されます。ただし、実装によっては、リクエストごとに新しいトークンが生成される場合もあります。Railsのデフォルト実装では、セッションごとに一つのトークンが使用されます。

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