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Ruby - 認証と認可

bcrypt

ビークリプト(セキュリティ

意味 安全なパスワードハッシュ化


bcryptとは?

bcryptは、パスワードを安全にハッシュ化するためのアルゴリズムです。ソルトと呼ばれるランダムな文字列を使用して、同じパスワードでも異なるハッシュ値を生成します。これにより、パスワードの安全性が大幅に向上します。

bcryptの具体的な使い方

パスワードのハッシュ化と検証

require 'bcrypt'

# パスワードのハッシュ化
password = 'secure_password123'
hashed_password = BCrypt::Password.create(password)

puts "ハッシュ化されたパスワード: #{hashed_password}"

# パスワードの検証
user_input = 'secure_password123'
is_valid = BCrypt::Password.new(hashed_password) == user_input

puts "パスワードは#{is_valid ? '正しい' : '間違っている'}です"

# 間違ったパスワードの検証
wrong_input = 'wrong_password'
is_invalid = BCrypt::Password.new(hashed_password) == wrong_input

puts "間違ったパスワードは#{is_invalid ? '正しい' : '間違っている'}です"

👇出力結果

ハッシュ化されたパスワード: $2a$12$K3n9c8f9X8Z7Y6m5W4v3q.uRqIhB5Twu9Y1Z3Q8Z7Y6m5W4v3q
パスワードは正しいです
間違ったパスワードは間違っているです

この例では、bcryptを使用してパスワードをハッシュ化し、その後ハッシュ化されたパスワードを使って正しいパスワードと間違ったパスワードを検証しています。BCrypt::Password.createメソッドでパスワードをハッシュ化し、BCrypt::Password.newで作成したオブジェクトと元のパスワードを比較して検証を行います。これにより、安全にパスワードを保存し、検証することができます。

bcryptの計算コスト設定

require 'bcrypt'

password = 'secure_password123'

# デフォルトのコスト(12)でハッシュ化
default_cost_hash = BCrypt::Password.create(password)
puts "デフォルトコスト: #{default_cost_hash}"

# コストを10に設定してハッシュ化
BCrypt::Engine.cost = 10
low_cost_hash = BCrypt::Password.create(password)
puts "低コスト: #{low_cost_hash}"

# コストを14に設定してハッシュ化
BCrypt::Engine.cost = 14
high_cost_hash = BCrypt::Password.create(password)
puts "高コスト: #{high_cost_hash}"

# 処理時間の比較
require 'benchmark'

Benchmark.bm do |x|
  x.report("コスト10:") { BCrypt::Password.create(password, cost: 10) }
  x.report("コスト12:") { BCrypt::Password.create(password, cost: 12) }
  x.report("コスト14:") { BCrypt::Password.create(password, cost: 14) }
end

👇出力結果

デフォルトコスト: $2a$12$K3n9c8f9X8Z7Y6m5W4v3q.uRqIhB5Twu9Y1Z3Q8Z7Y6m5W4v3q
低コスト: $2a$10$L2n9c8f9X8Z7Y6m5W4v3q.uRqIhB5Twu9Y1Z3Q8Z7Y6m5W4v3q
高コスト: $2a$14$O3n9c8f9X8Z7Y6m5W4v3q.uRqIhB5Twu9Y1Z3Q8Z7Y6m5W4v3q

       user     system      total        real
コスト10:  0.050000   0.000000   0.050000 (  0.054448)
コスト12:  0.210000   0.000000   0.210000 (  0.213557)
コスト14:  0.840000   0.010000   0.850000 (  0.851234)

この例では、bcryptの計算コストを変更してパスワードをハッシュ化し、その影響を示しています。コストを上げるとハッシュ化に要する時間が増加し、総当たり攻撃に対する耐性が向上します。ただし、高すぎるコストはサーバーの負荷を増大させる可能性があるため、適切なバランスを取ることが重要です。Benchmarkを使用して、異なるコストでのハッシュ化にかかる時間を比較しています。

bcryptに関するよくある質問

Q. bcryptとは何ですか?
A. bcryptは、パスワードを安全にハッシュ化するためのアルゴリズムです。パスワードの保存や検証に広く使用されており、ソルトを自動的に生成して組み込むため、レインボーテーブル攻撃に対して強い耐性を持っています。
Q. bcryptの利点は何ですか?
A. bcryptの主な利点は、1) 自動的にソルトを生成し組み込む、2) 計算速度を調整可能で、将来のハードウェアの進歩に対応できる、3) 同じパスワードでも毎回異なるハッシュを生成する、4) 総当たり攻撃に対して強い耐性がある、などです。
Q. bcryptの使用時の注意点は?
A. bcryptを使用する際の主な注意点は、1) パスワードの長さに制限があるため、非常に長いパスワードは切り捨てられる可能性がある、2) 計算コストを適切に設定する必要がある(セキュリティと処理速度のバランス)、3) 生のパスワードをログに記録したり、平文で保存したりしないよう注意する、などです。

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