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Ruby - パフォーマンス改善

YJIT

ワイジット(Ruby 3.0以降の新機能

意味 Ruby 3.1の新しいJITコンパイラ


YJITとは?

YJITは、Ruby 3.1で導入された新しいJust-In-Time(JIT)コンパイラです。YJITは、MJITの後継として開発され、より高速で効率的なパフォーマンスを提供することを目的としています。YJITは特に短時間で終了するプログラムや、ウェブアプリケーションのような頻繁に再起動するプログラムで効果を発揮します。

YJITの具体的な使い方

YJITを有効化してRubyプログラムを実行する

ruby --yjit example.rb

この例では、YJITを有効にしてRubyプログラム(example.rb)を実行しています。--yjitオプションを使用することで、YJITが有効になり、プログラムの実行速度が向上する可能性があります。

YJITの統計情報を表示する

ruby --yjit --yjit-stats example.rb

👇出力結果

YJIT統計情報:
コンパイルされた命令数: XXXX
コード生成に要した時間: XXX.XX ms
...

この例では、YJITを有効にしてRubyプログラムを実行し、さらにYJITの統計情報を表示します。--yjit-statsオプションを使用することで、YJITの動作に関する詳細な情報を確認できます。

YJITのパフォーマンス比較

# YJITなしで実行
time ruby benchmark.rb

# YJITありで実行
time ruby --yjit benchmark.rb

👇出力結果

# YJITなしの場合の出力例
real    0m1.234s
user    0m1.000s
sys     0m0.200s

# YJITありの場合の出力例
real    0m0.987s
user    0m0.800s
sys     0m0.150s

この例では、同じRubyプログラム(benchmark.rb)をYJITありとなしで実行し、実行時間を比較しています。timeコマンドを使用して実行時間を測定することで、YJITの効果を確認できます。

環境変数でYJITを制御する

# YJITを有効化
RUBY_YJIT_ENABLE=1 ruby example.rb

# YJITを無効化
RUBY_YJIT_ENABLE=0 ruby example.rb

この例では、環境変数RUBY_YJIT_ENABLEを使用してYJITの有効/無効を制御しています。1を設定するとYJITが有効になり、0を設定すると無効になります。これにより、コマンドラインオプションを変更せずにYJITの動作を切り替えることができます。

YJITに関するよくある質問

Q. YJITとは何ですか?
A. YJITは、Ruby 3.1で導入された新しいJust-In-Time(JIT)コンパイラです。Ruby プログラムの実行速度を向上させることを目的としています。
Q. YJITはどんな時に効果的ですか?
A. YJITは特に、短時間で終了するプログラムやウェブアプリケーションのような頻繁に再起動するプログラムで効果を発揮します。長時間実行されるバッチ処理などでも性能向上が期待できます。
Q. YJITの使用方法は?
A. Rubyプログラムを実行する際に、コマンドラインオプション「--yjit」を付けることでYJITを有効化できます。例: ruby --yjit your_program.rb
Q. YJITとMJITの違いは?
A. YJITはMJITの後継として開発されました。YJITはより高速で効率的なパフォーマンスを提供し、特に起動時間の短縮と低メモリ消費を実現しています。
Q. YJITは全てのRubyで使えますか?
A. YJITはRuby 3.1以降で利用可能です。それ以前のバージョンではサポートされていません。また、利用可能なプラットフォームに制限がある場合があります。

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