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Python - データ交換

pickle

ピクル(標準ライブラリ

意味 Pythonオブジェクト保存


pickleとは?

pickleモジュールは、Pythonのオブジェクトをファイルに保存したり、ファイルから読み込んだりする機能を提供します。

pickleの具体的な使い方

pickle保存と読込例

import pickle

# 保存するデータの準備
class Person:
    def __init__(self, name, age):
        self.name = name
        self.age = age
    
    def greet(self):
        return f"こんにちは、{self.name}です。{self.age}歳です。"

people = [
    Person("山田太郎", 30),
    Person("鈴木花子", 25)
]

# pickleを使用してデータを保存
with open('people.pickle', 'wb') as file:
    pickle.dump(people, file)

print("データをpickleファイルに保存しました。")

# pickleファイルからデータを読み込む
with open('people.pickle', 'rb') as file:
    loaded_people = pickle.load(file)

print("\npickleファイルからデータを読み込みました。")

# 読み込んだデータを使用
for person in loaded_people:
    print(person.greet())

# オブジェクトの同一性を確認
print(f"\n元のオブジェクトと読み込んだオブジェクトは同じですか? {people[0] is loaded_people[0]}")
print(f"しかし、属性は同じです: {people[0].__dict__ == loaded_people[0].__dict__}")

👇出力結果

データをpickleファイルに保存しました。

pickleファイルからデータを読み込みました。
こんにちは、山田太郎です。30歳です。
こんにちは、鈴木花子です。25歳です。

元のオブジェクトと読み込んだオブジェクトは同じですか? False
しかし、属性は同じです: True

この例では、pickleモジュールを使用してPythonオブジェクト(カスタムクラスのインスタンスを含むリスト)をファイルに保存し、その後読み込む方法を示しています。 1. カスタムクラス`Person`を定義し、そのインスタンスのリストを作成します。 2. `pickle.dump()`を使用して、オブジェクトをファイルに保存します。 3. `pickle.load()`を使用して、ファイルからオブジェクトを読み込みます。 4. 読み込んだオブジェクトのメソッドを呼び出して、正しく復元されていることを確認します。 5. 元のオブジェクトと読み込んだオブジェクトの同一性と等価性を比較します。 この例を通じて、pickleがPythonオブジェクトの構造や機能を保持したまま保存・読み込みできることがわかります。

pickleに関するよくある質問

Q. pickleの利点は何ですか?
A. pickleはPythonのオブジェクトをそのままシリアライズできるため、複雑なデータ構造やカスタムクラスのオブジェクトも簡単に保存・復元できます。また、バイナリ形式で保存されるため、テキストベースの形式よりもファイルサイズが小さくなる傾向があります。
Q. pickleの使用で注意すべき点は?
A. pickleで保存されたデータは、信頼できないソースからのものである場合、セキュリティリスクとなる可能性があります。悪意のあるデータを読み込むと、任意のコードが実行される危険性があるため、信頼できるソースからのデータのみを扱うようにしましょう。
Q. JSONとpickleはどう使い分ける?
A. JSONは他の言語やシステムとのデータ交換に適しており、人間にも読みやすい形式です。一方、pickleはPython専用で、複雑なPythonオブジェクトを効率的に保存・復元したい場合に適しています。用途や互換性の要件に応じて選択しましょう。

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