threading.Lock
スレッディング・ロック(標準ライブラリ)
意味 並列処理の排他制御
threading.Lockとは?
threading.Lockは、複数のスレッドが同時にデータにアクセスして競合するのを防ぐための仕組みです。Lockは鍵のようなもので、あるスレッドがLockを獲得すると、他のスレッドはLockが解放されるまで待つ必要があります。
threading.Lockの具体的な使い方
カウンター同期の例
import threading
import time
counter = 0
lock = threading.Lock()
def increment():
global counter
for _ in range(1000000):
with lock:
counter += 1
def main():
threads = []
for _ in range(2):
thread = threading.Thread(target=increment)
threads.append(thread)
thread.start()
for thread in threads:
thread.join()
print(f'最終的なカウンター: {counter}')
start_time = time.time()
main()
end_time = time.time()
print(f'処理時間: {end_time - start_time:.2f}秒')
👇出力結果
最終的なカウンター: 2000000
処理時間: 0.62秒
この例では、threading.Lockを使用して、複数のスレッドが同時に変数counterにアクセスすることを防ぎ、データの整合性を保っています。increment関数は、グローバル変数counterを100万回インクリメントする処理です。with文を使用してロックを獲得し、処理が完了したら自動的にロックを解放します。これにより、一度に一つのスレッドだけがcounterにアクセスできるようになり、正確なカウントが保証されます。また、処理時間も計測しています。
threading.Lockに関するよくある質問
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