threading.RLock
スレッディング・アールロック(標準ライブラリ)
意味 再入可能なロック
threading.RLockとは?
threading.RLockは、threading.Lockと似ていますが、同じスレッドが複数回ロックを獲得できる点が異なります。RLockは、再帰的な関数やネストされた関数でロックを使用する場合に便利です。
threading.RLockの具体的な使い方
再帰的ロックの例
import threading
rlock = threading.RLock()
counter = 0
def recursive_increment(n):
global counter
if n == 0:
return
with rlock:
counter += 1
print(f'カウンター: {counter}, 残り再帰: {n-1}')
recursive_increment(n - 1)
def main():
threads = []
for i in range(2):
thread = threading.Thread(target=recursive_increment, args=(3,))
threads.append(thread)
thread.start()
for thread in threads:
thread.join()
print(f'最終的なカウンター: {counter}')
main()
👇出力結果
カウンター: 1, 残り再帰: 2
カウンター: 2, 残り再帰: 1
カウンター: 3, 残り再帰: 0
カウンター: 4, 残り再帰: 2
カウンター: 5, 残り再帰: 1
カウンター: 6, 残り再帰: 0
最終的なカウンター: 6
この例では、threading.RLockを使用して、再帰関数内でロックを獲得・解放しています。recursive_increment関数は、自身を再帰的に呼び出す関数で、同時に共有変数counterをインクリメントします。RLockを使うことで、同じスレッドが複数回ロックを獲得できるため、デッドロックを起こさずに再帰的な処理を実行できます。2つのスレッドが同時に処理を開始し、それぞれ3回の再帰呼び出しを行います。
threading.RLockに関するよくある質問
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