{category}

Python - マルチプロセス

multiprocessing.Queue

マルチプロセッシング キュー(標準ライブラリ

意味 並列処理間で安全にデータを受け渡し


multiprocessing.Queueとは?

multiprocessing.Queueは、Pythonのマルチプロセス処理において、複数のプロセス間で安全にデータを受け渡すための仕組みです。 複数のプロセスが同時にデータを読み書きするときに、データの競合や破損が起こる可能性があります。multiprocessing.Queueを使うことで、このような問題を防ぎながら、プロセス間で安全にデータのやり取りを行うことができます。

multiprocessing.Queueの具体的な使い方

プロセス間でのデータ共有

import multiprocessing
import time

def producer(queue):
    for i in range(5):
        item = f'アイテム{i}'
        queue.put(item)
        print(f'生産者: {item} を追加しました')
        time.sleep(1)

def consumer(queue):
    while True:
        item = queue.get()
        if item is None:
            break
        print(f'消費者: {item} を取得しました')
        time.sleep(2)

if __name__ == '__main__':
    queue = multiprocessing.Queue()
    
    prod_process = multiprocessing.Process(target=producer, args=(queue,))
    cons_process = multiprocessing.Process(target=consumer, args=(queue,))
    
    prod_process.start()
    cons_process.start()
    
    prod_process.join()
    queue.put(None)  # 終了シグナル
    cons_process.join()

    print('すべてのプロセスが終了しました')

👇出力結果

生産者: アイテム0 を追加しました
消費者: アイテム0 を取得しました
生産者: アイテム1 を追加しました
生産者: アイテム2 を追加しました
消費者: アイテム1 を取得しました
生産者: アイテム3 を追加しました
生産者: アイテム4 を追加しました
消費者: アイテム2 を取得しました
消費者: アイテム3 を取得しました
消費者: アイテム4 を取得しました
すべてのプロセスが終了しました

このコードは、multiprocessing.Queueを使用して、生産者-消費者パターンを実装しています。 producer関数は、5つのアイテムを生成し、それぞれをキューに追加します。 consumer関数は、キューからアイテムを取得し続け、Noneを受け取ったら終了します。 メインプロセスでは、Queueを作成し、producer関数とconsumer関数を別々のプロセスで実行します。生産者プロセスが終了した後、消費者プロセスに終了シグナル(None)を送信します。 この例では、複数のプロセス間でデータを安全に共有する方法と、プロセス間の同期を制御する方法を示しています。

multiprocessing.Queueに関するよくある質問

Q. Queueは複数のプロセスで使える?
A. はい、Queueは複数のプロセス間でデータを安全に共有するために設計されています。複数のプロセスが同時にQueueにアクセスしても、データの整合性が保たれます。
Q. Queueのサイズ制限はある?
A. Queueのサイズは基本的にメモリの制限まで大きくなりますが、オプションで最大サイズを指定できます。例えば、Queue(maxsize=10)とすると、最大10個の要素しか入らなくなります。
Q. Queueは速度が遅くなる?
A. Queueは複数のプロセス間で安全にデータを受け渡すために設計されているため、単一プロセス内での単純なリストやデータ構造と比べると若干のオーバーヘッドがあります。しかし、並列処理のメリットがそれを上回ることが多いです。

multiprocessing.Queueが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか?
プログラミング単語帳には、Pythonのmultiprocessing.Queueやdistutils、random、re.search、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。

1日5分の暗記でプログラミンが身に付く!プログラミング単語帳 公式ストアで発売中!

HTML編、CSS編、JavaScript編、PHP編、Ruby編、その他単語編の6シリーズ分が公式ストアにて販売中です。気になった方はぜひ購入してみてください。


Pythonを学べる「プログラミング単語帳」アプリ

プログラミング単語帳がアプリになりました!Pythonはもちろん、10種類のプログラミング言語の中から、よく使われる単語をスマホで学習できます。

収録単語は2,000単語以上!
現在は、HTML、CSS、JavaScirpt、PHP、Laravel、Ruby、Python、MySQL、Linux、など10カテゴリーの単語帳が1つのアプリに収録されています。

いつでも、どこでも、隙間時間を有効活用して、プログラミングを効率的に学べるので、ぜひダウンロードしてみてください。

2024年7月アップデート情報:「Laravel」カテゴリーが追加されましました!

2024年8月アップデート情報:「MySQL」「Linux」カテゴリーが追加されましました!


関連するそのほかの単語

distutils

Pythonパッケージの基本的な作成を支援

種類: パッケージング

random

乱数を作る

種類: 数学関連

re.search

文字列の部分一致

種類: 正規表現

-=

減算と代入

種類: 代入演算子

&=

ビット単位ANDと代入

種類: 代入演算子