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Python - デバッグ

inspect

インスペクト(標準ライブラリ

意味 コードの内部情報取得


inspectとは?

inspectモジュールは、Pythonのコードの内部構造を調べるための便利なツール群を提供します。関数やクラスの定義内容、引数の型などを確認するのに役立ちます。

inspectの具体的な使い方

関数とクラスの情報取得

import inspect

class MyClass:
    """これは例示用のクラスです。"""
    
    def __init__(self, x):
        self.x = x
    
    def my_method(self, y):
        """これは例示用のメソッドです。"""
        return self.x + y

def my_function(a: int, b: str = "default") -> str:
    """これは例示用の関数です。"""
    return f"{a}: {b}"

# クラスの情報取得
print("=== クラスの情報 ===")
print(f"クラスのドキュメント: {MyClass.__doc__}")
print(f"クラスのメソッド: {[name for name, _ in inspect.getmembers(MyClass, inspect.isfunction)]}")

# 関数の情報取得
print("\n=== 関数の情報 ===")
print(f"関数のドキュメント: {my_function.__doc__}")
print(f"関数の引数: {inspect.signature(my_function)}")
print(f"関数のソースコード:\n{inspect.getsource(my_function)}")

# メソッドの情報取得
print("\n=== メソッドの情報 ===")
print(f"メソッドのドキュメント: {MyClass.my_method.__doc__}")
print(f"メソッドの引数: {inspect.signature(MyClass.my_method)}")
print(f"メソッドのソースコード:\n{inspect.getsource(MyClass.my_method)}")

👇出力結果

=== クラスの情報 ===
クラスのドキュメント: これは例示用のクラスです。
クラスのメソッド: ['__init__', 'my_method']

=== 関数の情報 ===
関数のドキュメント: これは例示用の関数です。
関数の引数: (a: int, b: str = 'default') -> str
関数のソースコード:
def my_function(a: int, b: str = "default") -> str:
    """これは例示用の関数です。"""
    return f"{a}: {b}"

=== メソッドの情報 ===
メソッドのドキュメント: これは例示用のメソッドです。
メソッドの引数: (self, y)
メソッドのソースコード:
    def my_method(self, y):
        """これは例示用のメソッドです。"""
        return self.x + y

このコードでは、inspectモジュールを使用して、クラス、関数、メソッドの様々な情報を取得しています。具体的には以下の情報を取得しています: 1. クラスのドキュメント文字列とメソッド一覧 2. 関数のドキュメント文字列、引数情報、ソースコード 3. メソッドのドキュメント文字列、引数情報、ソースコード これらの情報は、コードの解析やドキュメント生成、デバッグなどに非常に役立ちます。

inspectに関するよくある質問

Q. inspectの主な用途は?
A. inspectモジュールの主な用途は、Pythonオブジェクトの内部情報を取得することです。関数やクラスのソースコード、引数の情報、ドキュメント文字列の取得、オブジェクトの型の確認などができます。これはデバッグやメタプログラミングに非常に役立ちます。
Q. 関数の引数情報を取得するには?
A. 関数の引数情報を取得するには、inspect.signature()を使用します。これにより、引数名、デフォルト値、アノテーションなどの情報を含むSignatureオブジェクトが得られます。例えば、inspect.signature(func).parameters で各引数の詳細情報にアクセスできます。
Q. inspectでクラス情報を取得できる?
A. はい、inspectモジュールを使ってクラスの情報も取得できます。例えば、inspect.getmembers()を使ってクラスのメソッドや属性を取得したり、inspect.getsource()でクラス全体のソースコードを取得したりできます。これはクラスの構造を動的に分析する際に非常に便利です。

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