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Laravel - ジョブ制御

release()

リリース(キューとジョブ

意味 ジョブを再度キューに戻す


release()とは?

release()メソッドは、現在処理中のジョブを一時的に解放し、後で再実行するためにキューに戻す機能を提供します。ジョブの処理を延期したい場合に使用します。

release()の具体的な使い方

条件に基づくジョブの再キュー

use Illuminate\Support\Facades\Log;

class ProcessOrderJob implements ShouldQueue
{
    use Dispatchable, InteractsWithQueue, Queueable, SerializesModels;

    protected $orderId;
    protected $attempts = 0;
    protected $maxAttempts = 3;

    public function __construct($orderId)
    {
        $this->orderId = $orderId;
    }

    public function handle()
    {
        if (!$this->isOrderReadyToProcess()) {
            $this->attempts++;
            if ($this->attempts >= $this->maxAttempts) {
                Log::warning("注文 {$this->orderId} の処理を {$this->maxAttempts} 回試行しましたが失敗しました。");
                return;
            }
            $this->release(30); // 30秒後に再試行
            Log::info("注文 {$this->orderId} の処理準備ができていません。30秒後に再試行します。(試行回数: {$this->attempts})");
            return;
        }

        // 注文処理のメイン処理
        $this->processOrder();
    }

    private function isOrderReadyToProcess()
    {
        // 注文が処理可能かどうかを確認するロジック
        return false; // 例として常にfalseを返す
    }

    private function processOrder()
    {
        // 注文を処理するロジック
    }
}

👇出力結果

// ログファイルに記録される内容(3回の試行後)
[2023-06-01 15:00:00] local.INFO: 注文 12345 の処理準備ができていません。30秒後に再試行します。(試行回数: 1)
[2023-06-01 15:00:30] local.INFO: 注文 12345 の処理準備ができていません。30秒後に再試行します。(試行回数: 2)
[2023-06-01 15:01:00] local.INFO: 注文 12345 の処理準備ができていません。30秒後に再試行します。(試行回数: 3)
[2023-06-01 15:01:30] local.WARNING: 注文 12345 の処理を 3 回試行しましたが失敗しました。

この例では、注文処理ジョブが注文の準備状態を確認し、準備ができていない場合はジョブを30秒後に再キューします。最大試行回数を設定し、それを超えた場合はジョブを中止します。また、各試行でログを記録し、処理の状況を追跡可能にしています。

release()に関するよくある質問

Q. release()の引数は何を意味する?
A. release()メソッドの引数は、ジョブを再度キューに戻すまでの遅延時間(秒単位)を指定します。例えば、release(30)は30秒後にジョブを再試行することを意味します。
Q. release()と例外の違いは?
A. release()はジョブを制御された方法で再キューに入れるのに対し、例外をスローするとジョブは失敗としてマークされ、失敗ジョブの処理ポリシーに従って処理されます。release()は一時的な問題を処理するのに適しています。
Q. 無限ループの危険性はありますか?
A. はい、条件チェックが適切でない場合、ジョブが無限にリリースされ続ける可能性があります。これを防ぐために、最大試行回数を設定したり、リリース回数をカウントしたりする方法を実装することが重要です。

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