renice

リーナイス（プロセス管理）

意味実行中プロセスの優先度変更

reniceとは？

reniceコマンドは、既に実行中のプロセスの優先度を変更するためのLinuxコマンドです。niceコマンドと同様に、-20から19までの値で新しい優先度を指定します。

reniceの具体的な使い方

実行中プロセスの優先度を変更

$ ps aux | grep firefox
user      1234  2.0  1.5 2345678 98765 ?   Sl   10:00   0:30 /usr/lib/firefox/firefox

$ sudo renice -n 10 -p 1234
1234 (process ID) old priority 0, new priority 10

この例では、まずps auxコマンドでFirefoxプロセスのPIDを確認し、次にreniceコマンドを使用してそのプロセス（PID 1234）の優先度を10に変更しています。優先度が高いほど数値が低くなるため、この操作でFirefoxの優先度を下げています。

複数プロセスの優先度を一度に変更

$ pgrep chrome
2345
2346
2347

$ sudo renice -n 5 -p 2345 2346 2347
2345 (process ID) old priority 0, new priority 5
2346 (process ID) old priority 0, new priority 5
2347 (process ID) old priority 0, new priority 5

この例では、pgrepコマンドを使用してChromeブラウザの複数のプロセスIDを取得し、それらすべてのプロセスの優先度を一度に5に変更しています。これにより、Chromeブラウザ全体の優先度が調整されます。

reniceに関するよくある質問

Q. reniceの優先度の範囲は？

A. reniceコマンドの優先度の範囲は-20から19までです。数値が小さいほど優先度が高くなります。

Q. root以外でreniceを使えますか？

A. 一般ユーザーでも自分のプロセスに対してはreniceを使用できますが、優先度を上げる（数値を小さくする）場合はroot権限が必要です。

Q. reniceの変更は永続的ですか？

A. reniceによる優先度の変更は、そのプロセスが終了するまで有効です。システムの再起動やプロセスの再開後は、元の優先度に戻ります。

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