passwd

パスワード（ユーザーと権限）

意味パスワードの変更

passwdとは？

passwdは、Linuxシステムでユーザーのパスワードを変更するためのコマンドです。自分自身のパスワードを変更する場合は単にpasswdと入力し、管理者権限がある場合は他のユーザーのパスワードも変更できます。

passwdの具体的な使い方

自分のパスワード変更

$ passwd
Current password: 
New password: 
Retype new password:

👇出力結果

passwd: パスワードは正しく更新されました

このコマンドを実行すると、現在のパスワードを入力し、その後新しいパスワードを2回入力するよう促されます。これにより、自分のアカウントのパスワードを安全に変更することができます。

他ユーザーのパスワード変更

$ sudo passwd username
New password: 
Retype new password:

👇出力結果

passwd: パスワードは正しく更新されました

この例では、管理者権限を持つユーザーが他のユーザー（'username'）のパスワードを変更します。現在のパスワードを入力する必要はありません。

パスワードの有効期限設定

$ sudo passwd -x 90 -n 10 -w 7 username

👇出力結果

パスワードの有効期限が正常に設定されました。

この例では、'username'のパスワードに有効期限を設定します。'-x 90'は最大有効日数、'-n 10'は最小有効日数、'-w 7'は有効期限の7日前から警告を表示することを意味します。

passwdに関するよくある質問

Q. passwdで最小パスワード長を設定できますか？

A. passwdコマンド自体では最小パスワード長を設定できません。これは通常、システム全体のパスワードポリシーで設定され、/etc/login.defsファイルやPAM（Pluggable Authentication Modules）で管理されます。

Q. passwdでパスワードを表示できますか？

A. いいえ、セキュリティ上の理由から、passwdコマンドではパスワードを平文で表示することはできません。Linuxシステムでは、パスワードは暗号化されて保存されており、直接読み取ることはできません。

Q. passwdで古いパスワードを再利用できますか？

A. システムの設定によっては、最近使用したパスワードの再利用を禁止している場合があります。これはパスワードの履歴を保持することで実現されており、セキュリティを向上させるための措置です。

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