chmod

チェイモッド（ユーザーと権限）

意味ファイル権限変更コマンド

chmodとは？

chmodコマンドは、ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更するLinuxのコマンドです。所有者、グループ、その他のユーザーに対して、読み取り、書き込み、実行の権限を設定できます。

chmodの具体的な使い方

数字表記でのファイル権限変更

$ ls -l file.txt
$ chmod 644 file.txt
$ ls -l file.txt

👇出力結果

-rw-rw-rw- 1 user group 0 Jan 1 00:00 file.txt
-rw-r--r-- 1 user group 0 Jan 1 00:00 file.txt

この例では、'file.txt'というファイルの権限を644に変更しています。これは所有者に読み書き権限、グループとその他のユーザーに読み取り権限を与えます。変更前と変更後の権限を確認しています。

文字表記での権限追加

$ ls -l script.sh
$ chmod u+x,g+w script.sh
$ ls -l script.sh

👇出力結果

-rw-r--r-- 1 user group 0 Jan 1 00:00 script.sh
-rwxrw-r-- 1 user group 0 Jan 1 00:00 script.sh

この例では、'script.sh'というファイルに所有者の実行権限とグループの書き込み権限を追加しています。文字表記を使用すると、特定の権限だけを変更できます。

ディレクトリとその内容の再帰的な権限変更

$ ls -l
$ chmod -R 755 mydir
$ ls -lR mydir

👇出力結果

total 4
drwxr-xr-x 2 user group 4096 Jan 1 00:00 mydir

mydir:
total 0
-rwxr-xr-x 1 user group 0 Jan 1 00:00 file1.txt
-rwxr-xr-x 1 user group 0 Jan 1 00:00 file2.txt
drwxr-xr-x 2 user group 4096 Jan 1 00:00 subdir

この例では、'mydir'というディレクトリとその中のすべてのファイルとサブディレクトリの権限を755に再帰的に変更しています。-Rオプションを使用することで、ディレクトリ内のすべての項目に権限変更が適用されます。

chmodに関するよくある質問

Q. chmodの数字表記と文字表記の違いは？

A. 数字表記（例：755）は簡潔ですが、文字表記（例：u+x）はより直感的で部分的な権限変更に適しています。数字表記は常に全権限を指定しますが、文字表記は特定の権限のみを変更できます。

Q. ディレクトリに対してchmodを使う場合の注意点は？

A. ディレクトリに対してchmodを使う場合、-Rオプションを使用すると、そのディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリにも再帰的に権限変更が適用されます。これは意図しない変更を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

Q. chmod 777は安全？

A. chmod 777（すべてのユーザーに全権限を与える）は通常推奨されません。これはセキュリティリスクを高め、システムの脆弱性を増大させる可能性があります。必要最小限の権限を付与するのがベストプラクティスです。

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