getfacl

ゲット・エフ・エー・シー・エル（ユーザーと権限）

意味詳細なアクセス権限を表示

getfaclとは？

getfaclは、ファイルやディレクトリに設定されている詳細なアクセス制御リスト（ACL）を表示するためのコマンドです。setfaclで設定した権限を確認するのに使用します。

getfaclの具体的な使い方

ファイルのACL表示

$ touch myfile.txt
$ setfacl -m u:user2:rw myfile.txt
$ getfacl myfile.txt

👇出力結果

# file: myfile.txt
# owner: current_user
# group: current_group
user::rw-
user:user2:rw-
group::r--
mask::rw-
other::r--

この例では、まず'myfile.txt'というファイルを作成し、setfaclコマンドでuser2に読み書き権限を付与します。そして、getfaclコマンドでファイルのACL情報を表示します。出力には、所有者、グループ、その他のユーザーの権限に加えて、user2に対する特別な権限設定が含まれます。

ディレクトリのACL表示

$ mkdir mydir
$ setfacl -m g:developers:rwx mydir
$ getfacl mydir

👇出力結果

# file: mydir
# owner: current_user
# group: current_group
user::rwx
group::r-x
group:developers:rwx
mask::rwx
other::r-x

この例では、'mydir'というディレクトリを作成し、setfaclコマンドでdevelopersグループに読み書き実行権限を付与します。その後、getfaclコマンドでディレクトリのACL情報を表示します。出力には、標準の権限に加えて、developersグループに対する特別な権限設定が含まれます。

getfaclに関するよくある質問

Q. getfaclとlsの違いは？

A. getfaclはlsコマンドよりも詳細なアクセス権限情報を表示します。lsは基本的な権限（読み取り、書き込み、実行）を示しますが、getfaclは特定のユーザーやグループに対する個別の権限設定も表示します。

Q. getfaclの出力を解釈するには？

A. getfaclの出力は、ファイル名、所有者、グループ、そして各エントリの権限を示します。'user::'は所有者、'group::'はグループ、'other::'はその他のユーザーの権限を表します。追加のエントリは特定のユーザーやグループに対する個別の権限設定を示します。

Q. ACLが設定されていない場合は？

A. ACLが設定されていないファイルに対してgetfaclを実行すると、標準のUNIX権限のみが表示されます。つまり、所有者、グループ、その他のユーザーの基本的な権限情報のみが出力されます。

getfaclが学べる書籍の紹介

「プログラミング単語帳」を使って、プログラミングの単語を英単語のように学習してみませんか？
プログラミング単語帳には、Linuxのgetfaclやpasswd、groups、chmod、などのような実務でよく使われる単語が数百以上収録されています。
この書籍には、プログラミングの単語の意味や読み方、単語の使い方がわかる例文などが掲載されており、いつでもどこでもプログラミングの学習ができます。

よく使われる単語にだけ絞って学習することができるので、効率的にプログラミングが学習できます。