sudo

スードゥー（ユーザーと権限）

意味一時的に管理者権限を得る

sudoとは？

sudoは、「Superuser Do」の略で、通常のユーザーが一時的に管理者（root）権限でコマンドを実行するためのツールです。これにより、セキュリティを保ちながら必要な管理タスクを実行できます。

sudoの具体的な使い方

システム更新の例

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

👇出力結果

Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
Calculating upgrade... Done
The following packages will be upgraded:
  ...

この例では、システムのパッケージリストを更新し、その後インストールされているパッケージをアップグレードします。両方のコマンドに'sudo'を使用することで、一時的に管理者権限を得て実行します。これらの操作には通常、管理者権限が必要です。

ファイル編集の例

$ sudo nano /etc/hosts

この例では、'sudo'を使用して/etc/hostsファイルをnanoエディタで開きます。このファイルは通常、管理者権限がないと編集できません。sudoを使用することで、一時的に権限を昇格させてファイルを編集できます。

特定ユーザーとしてのコマンド実行

$ sudo -u www-data php /var/www/html/script.php

この例では、'www-data'ユーザーとしてPHPスクリプトを実行します。これは、Webサーバーの権限でスクリプトを実行する必要がある場合などに便利です。'-u'オプションで実行ユーザーを指定します。

sudoに関するよくある質問

Q. sudoとsuの違いは？

A. sudoは特定のコマンドを一時的に管理者権限で実行するのに対し、suは完全に別のユーザー（通常はroot）に切り替えます。sudoの方がより細かい権限制御が可能で、セキュリティ的に推奨されます。

Q. sudoを使用できるユーザーは？

A. sudoを使用できるユーザーは、/etc/sudoersファイルで定義されています。通常、システム管理者がこのファイルを編集して、特定のユーザーにsudo権限を付与します。

Q. sudoのパスワードを省略するには？

A. /etc/sudoersファイルを編集して、特定のコマンドに対してパスワード入力を不要にすることができます。ただし、これはセキュリティリスクを伴うため、慎重に行う必要があります。

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