su

エス・ユー（ユーザーと権限）

意味ユーザーを切り替える

suとは？

suは、「Switch User」または「Substitute User」の略で、現在のユーザーから別のユーザー（多くの場合rootユーザー）に切り替えるためのコマンドです。これにより、異なる権限レベルでの操作が可能になります。

suの具体的な使い方

rootユーザーへの切り替え

$ su -

👇出力結果

Password:
root@hostname:~#

この例では、現在のユーザーからrootユーザーに切り替えます。'-'オプションを使用することで、rootの環境変数とホームディレクトリが読み込まれます。rootのパスワードを求められるので、正しく入力すると、rootユーザーとしてのシェルが起動します。

特定ユーザーへの切り替え

$ su - username

👇出力結果

Password:
username@hostname:~$

この例では、現在のユーザーから'username'というユーザーに切り替えます。'-'オプションにより、切り替え先ユーザーの環境変数とホームディレクトリが読み込まれます。指定したユーザーのパスワードを入力すると、そのユーザーとしてのシェルが起動します。

ユーザー切り替えと同時にコマンド実行

$ su -c 'ls -l /root' -

👇出力結果

Password:
total 20
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 15 10:30 Documents
drwxr-xr-x 2 root root 4096 May 15 10:30 Downloads
...

この例では、rootユーザーに切り替えて、'/root'ディレクトリの内容を表示するコマンドを実行します。'-c'オプションで実行するコマンドを指定し、最後の'-'でrootユーザーへの切り替えを指示します。コマンド実行後は元のユーザーに戻ります。

suに関するよくある質問

Q. suとsudoの使い分けは？

A. suは完全に別のユーザーに切り替えるのに対し、sudoは一時的に管理者権限でコマンドを実行します。一般的にsudoの方がセキュリティ的に推奨されますが、長時間別のユーザーとして作業する場合はsuが便利です。

Q. suでrootに切り替えるには？

A. 単に'su'または'su -'と入力することで、rootユーザーに切り替えることができます。ただし、rootのパスワードが必要です。セキュリティ上の理由から、多くのシステムではrootへの直接ログインを制限しており、代わりにsudoの使用が推奨されています。

Q. suコマンドでのハイフンの意味は？

A. 'su -'または'su - username'のようにハイフンを使用すると、切り替え先のユーザーの環境変数とホームディレクトリが完全に読み込まれます。ハイフンなしで使用すると、現在のユーザーの環境変数が維持されます。

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