tee
ティー(テキスト処理とシェル)
意味 標準出力を分岐
teeとは?
teeコマンドは、標準入力から受け取ったデータを、標準出力と指定したファイルの両方に出力するLinuxコマンドです。データの流れをT字型に分岐させることから、この名前が付けられました。
teeの具体的な使い方
標準出力を分岐して表示とファイル保存
$ echo "Hello, World!" | tee output.txt
👇出力結果
Hello, World!
この例では、echoコマンドで「Hello, World!」という文字列を出力し、その結果をteeコマンドに渡しています。teeコマンドは、この文字列を標準出力(画面)に表示すると同時に、output.txtファイルにも書き込みます。
複数ファイルへの書き込み
$ echo "Multiple file output" | tee file1.txt file2.txt file3.txt
👇出力結果
Multiple file output
この例では、teeコマンドを使って同じ内容を複数のファイルに同時に書き込んでいます。「Multiple file output」という文字列が標準出力に表示されると同時に、file1.txt、file2.txt、file3.txtの3つのファイルに書き込まれます。
既存ファイルへの追記
$ echo "Appended line" | tee -a existing_file.txt
👇出力結果
Appended line
この例では、-aオプションを使用してteeコマンドで既存のファイルに追記しています。「Appended line」という文字列が標準出力に表示されると同時に、existing_file.txtの末尾に追加されます。このオプションがない場合、ファイルは上書きされてしまいます。
teeに関するよくある質問
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