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Linux - 環境変数

export

エクスポート(シェル環境設定

意味 環境変数の設定と公開


exportとは?

exportはLinuxシェルで使用するコマンドで、環境変数を設定し、その変数をシェルの子プロセスでも利用できるようにします。環境変数は、システムやプログラムの動作に影響を与える重要な情報を保持します。

exportの具体的な使い方

環境変数の設定と表示

$ export MY_VAR="Hello, World!"
$ echo $MY_VAR

👇出力結果

Hello, World!

この例では、MY_VARという環境変数を設定し、その値を表示しています。exportコマンドを使用することで、この変数は現在のシェルとその子プロセスで利用可能になります。

PATHの更新例

$ echo "現在のPATH: $PATH"
$ export PATH=$PATH:/usr/local/newapp/bin
$ echo "更新後のPATH: $PATH"

👇出力結果

現在のPATH: /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
更新後のPATH: /usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin:/usr/local/newapp/bin

この例では、PATH環境変数に新しいディレクトリ(/usr/local/newapp/bin)を追加しています。これにより、そのディレクトリ内のプログラムをコマンド名だけで実行できるようになります。更新前後のPATHを表示して変更を確認しています。

exportに関するよくある質問

Q. exportの目的は何ですか?
A. exportコマンドの主な目的は、環境変数を設定し、その変数をシェルの子プロセスで利用可能にすることです。これにより、設定した変数をシェルスクリプトや他のプログラムで使用できるようになります。
Q. exportした変数は永続的ですか?
A. exportで設定した変数は、そのシェルセッションと子プロセスでのみ有効です。シェルを閉じると失われます。永続的に設定するには、.bashrcや.bash_profileなどの設定ファイルに記述する必要があります。
Q. exportとsetの違いは何ですか?
A. setコマンドはシェル変数を設定しますが、子プロセスには引き継がれません。exportは変数を環境変数として設定し、子プロセスにも引き継がれます。つまり、exportはより広い範囲で変数を利用可能にします。

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