<()
小なりカッコ(テキスト処理とシェル)
意味 コマンドの出力をファイルとして扱う
<()とは?
<()(小なりカッコ)は、Linuxのシェルでプロセス置換を行うための記法です。これを使うと、コマンドの出力を一時的なファイルとして扱うことができます。主に、ファイルを入力として期待するコマンドに、コマンドの出力を直接渡したい場合に使用します。
<()の具体的な使い方
ディレクトリ比較例
$ diff <(ls dir1) <(ls dir2)
👇出力結果
1d0
< unique_file_in_dir1.txt
3a3
> unique_file_in_dir2.txt
この例では、dir1とdir2という2つのディレクトリの内容をリストアップし、その結果を diff コマンドに渡して比較しています。<() を使用することで、一時ファイルを作成せずに直接 diff コマンドにリストを渡すことができます。
複数コマンドの出力を結合
$ cat <(echo "現在のディレクトリ:") <(pwd) <(echo "ファイル一覧:") <(ls -1)
👇出力結果
現在のディレクトリ:
/home/user
ファイル一覧:
file1.txt
file2.txt
documents
この例では、複数のコマンドの出力を<()を使って結合しています。echoコマンドで見出しを作成し、pwdコマンドで現在のディレクトリを表示し、lsコマンドでファイル一覧を表示しています。
<()に関するよくある質問
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