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Linux - プロセス置換

>()

グレーターザンかっこ(テキスト処理とシェル

意味 プロセス置換の機能


>()とは?

プロセス置換は、コマンドの出力を一時的なファイルのように扱うLinuxの機能です。>()は、コマンドの出力をファイルとして他のコマンドに渡すために使用されます。

>()の具体的な使い方

コマンド出力を別のコマンドに渡す例

$ echo "Hello, World!" | tee >(tr '[:lower:]' '[:upper:]' > uppercase.txt) >(wc -c > charcount.txt) > original.txt

👇出力結果

Hello, World!

この例では、>()を使用して「Hello, World!」という文字列を複数の処理に同時に渡しています。元の文字列をoriginal.txtに、大文字に変換したものをuppercase.txtに、文字数をcharcount.txtに保存しています。

ログファイルの解析例

$ tail -f /var/log/syslog | tee >(grep ERROR > errors.log) >(grep WARNING > warnings.log) > all.log

この例では、システムログファイルをリアルタイムで監視し、ERRORとWARNINGを含む行をそれぞれ別のファイルに書き出しながら、すべての内容をall.logに保存しています。>()を使うことで、一つの出力を複数の処理に同時に渡すことができます。

>()に関するよくある質問

Q. >()の基本的な使い方は?
A. >()は、コマンドの出力を別のコマンドの入力として扱うためのプロセス置換機能です。主に、ファイルを出力先として期待するコマンドに、別のコマンドを接続したい場合に使用します。
Q. >()と<()の違いは?
A. >()は出力をプロセスに渡すのに対し、<()は入力をプロセスから受け取ります。>()は書き込み用、<()は読み取り用と考えることができます。
Q. >()はどんな場面で役立つ?
A. >()は、複数のコマンドの出力を同時に処理する場合や、一時ファイルの作成を避けたい場合に役立ちます。例えば、ログファイルの解析や、データの並行処理などで使用されます。

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