free

フリー（システムモニタリングとトラブルシューティング）

意味メモリ使用状況の表示

freeとは？

freeは、システムのメモリ使用状況を表示するLinuxコマンドです。物理メモリ（RAM）とスワップメモリの合計、使用中、空き容量を確認できます。

freeの具体的な使い方

メモリ使用状況を人間が読みやすい形式で表示

$ free -h

👇出力結果

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:           15Gi       5.0Gi       2.1Gi       1.1Gi       8.3Gi       8.8Gi
Swap:         8.0Gi       0.0Ki       8.0Gi

'-h'オプションを使用して、メモリ情報を人間が読みやすい形式（GB、MB単位）で表示します。総メモリ量、使用中のメモリ、空きメモリ、共有メモリ、バッファ/キャッシュ、利用可能なメモリが確認できます。

メモリ情報を定期的に更新して表示

$ free -s 5 -c 3

👇出力結果

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       16333192     5241880     2691752     1134696     8399560     9243720
Swap:       8388604           0     8388604

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       16333192     5242904     2690728     1134696     8399560     9242696
Swap:       8388604           0     8388604

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:       16333192     5243928     2689704     1134696     8399560     9241672
Swap:       8388604           0     8388604

'-s'オプションで更新間隔（秒）を、'-c'オプションで更新回数を指定します。この例では5秒ごとに3回、メモリ情報を更新して表示します。システムのメモリ使用状況の変化を観察するのに役立ちます。

freeに関するよくある質問

Q. freeとtopの違いは？

A. freeコマンドはメモリ使用状況のスナップショットを提供しますが、topコマンドはリアルタイムで更新される詳細なシステム情報（CPU使用率、実行中のプロセスなど）を表示します。freeは簡単な概要を得るのに適していますが、topはより詳細な分析に使用されます。

Q. バッファとキャッシュの違い？

A. バッファはディスクへの書き込み待ちデータを一時的に保持し、キャッシュはディスクからの読み取りデータを高速アクセスのために保持します。どちらもシステムのパフォーマンスを向上させますが、必要に応じて解放可能なメモリとして扱われます。

Q. 利用可能メモリとは？

A. 利用可能メモリ（available）は、新しいアプリケーションが使用できる推定メモリ量です。これには空きメモリに加えて、必要に応じて解放可能なバッファやキャッシュも含まれます。システムの実際の空きメモリ容量を把握するのに役立ちます。

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