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Linux - パフォーマンス監視

iostat

アイオースタット(システムモニタリングとトラブルシューティング

意味 入出力統計情報を表示


iostatとは?

iostatは、システムの入出力(I/O)デバイスの統計情報を表示するLinuxコマンドです。CPUの使用率、デバイスの読み書き速度、待ち時間などの情報をリアルタイムで提供します。

iostatの具体的な使い方

I/O統計の表示

$ iostat -x 2 5

👇出力結果

Linux 5.4.0-42-generic (hostname)     07/15/2020      _x86_64_        (4 CPU)

avg-cpu:  %user   %nice %system %iowait  %steal   %idle
           2.32    0.00    1.43    0.36    0.00   95.89

Device            r/s     w/s     rkB/s     wkB/s   rrqm/s   wrqm/s  %rrqm  %wrqm r_await w_await aqu-sz rareq-sz wareq-sz  svctm  %util
sda              0.42    1.90     25.60     26.74     0.00     0.57   0.00  23.17    0.85    2.37   0.00    61.30    14.10   0.43   0.10

...

このコマンドを実行すると、2秒間隔で5回、拡張I/O統計情報が表示されます。各デバイスの読み書き速度、使用率、待ち時間などの詳細な情報を確認できます。システムのI/Oパフォーマンスを監視する際に非常に有用です。

CPU使用率の詳細表示

$ iostat -c 1 3

👇出力結果

Linux 5.4.0-42-generic (hostname)     07/15/2020      _x86_64_        (4 CPU)

avg-cpu:  %user   %nice %system %iowait  %steal   %idle
           2.32    0.00    1.43    0.36    0.00   95.89

avg-cpu:  %user   %nice %system %iowait  %steal   %idle
           2.50    0.00    1.50    0.00    0.00   96.00

avg-cpu:  %user   %nice %system %iowait  %steal   %idle
           2.25    0.00    1.25    0.25    0.00   96.25

このコマンドは、CPU使用率の詳細情報を1秒間隔で3回表示します。-cオプションを使用することで、I/O統計ではなくCPU統計にフォーカスを当てることができます。

iostatに関するよくある質問

Q. iostatの主な用途は?
A. iostatの主な用途は、システムのI/O(入出力)デバイスの統計情報をリアルタイムで監視することです。これには、CPUの使用率、ディスクの読み書き速度、I/O待ち時間などが含まれます。システム管理者やパフォーマンスエンジニアがシステムのI/Oパフォーマンスを分析し、ボトルネックを特定するのに役立ちます。
Q. iostatの-xオプションの意味は?
A. iostatの-xオプションは「拡張統計情報」を表示するためのものです。このオプションを使用すると、より詳細なI/O統計が表示されます。例えば、デバイスごとの平均待ち時間、キューサイズ、リクエストサイズなどの情報が含まれます。これにより、I/Oパフォーマンスの問題をより深く分析することができます。
Q. iostatの数値の単位は?
A. iostatの出力には様々な単位が使用されます。例えば: - r/s, w/s: 1秒あたりの読み取り/書き込み操作数 - rkB/s, wkB/s: 1秒あたりの読み取り/書き込みキロバイト数 - await: ミリ秒単位の平均I/O待ち時間 - %util: デバイスの使用率(パーセンテージ) これらの単位を正しく理解することが、パフォーマンス分析において重要です。
Q. iostatの更新間隔と回数の設定は?
A. iostatコマンドの最後に2つの数字を指定することで、更新間隔と表示回数を設定できます。例えば、「iostat 2 5」は、2秒間隔で5回統計情報を表示します。この機能は、特定の期間のI/O動作を監視する際に便利です。間隔を短くすると詳細な変化が分かりますが、システムへの負荷が増加する可能性があるので注意が必要です。

iostatが学べる書籍の紹介

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