dmesg

ディーメッセージ（システムモニタリングとトラブルシューティング）

意味カーネルメッセージの表示

dmesgとは？

dmesgは、Linuxカーネルが出力するメッセージを表示するコマンドです。システムの起動時やハードウェアの検出、ドライバの読み込みなど、カーネルレベルでの重要な情報を確認できます。

dmesgの具体的な使い方

人間が読みやすい形式でのログ表示

$ dmesg -H -T

👇出力結果

[2023年5月20日 10:30:45] usb 1-1: new high-speed USB device number 2 using xhci_hcd
[2023年5月20日 10:30:45] usb 1-1: New USB device found, idVendor=1234, idProduct=5678, bcdDevice= 1.00
[2023年5月20日 10:30:45] usb 1-1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
[2023年5月20日 10:30:45] usb 1-1: Product: USB Flash Drive
[2023年5月20日 10:30:45] usb 1-1: Manufacturer: Kingston
...

この例では、カーネルメッセージを人間が読みやすい形式で表示します。'-H'オプションで色付きの出力が得られ、'-T'オプションで人間が読める形式の日時が各メッセージに付加されます。

特定のキーワードを含むログの表示

$ dmesg | grep -i usb

👇出力結果

[12345.678901] usb 1-1: new high-speed USB device number 2 using xhci_hcd
[12345.789012] usb 1-1: New USB device found, idVendor=1234, idProduct=5678, bcdDevice= 1.00
[12345.890123] usb 1-1: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3
[12345.901234] usb 1-1: Product: USB Flash Drive
[12345.912345] usb 1-1: Manufacturer: Kingston
[12346.034567] usb-storage 1-1:1.0: USB Mass Storage device detected

この例では、'usb'というキーワードを含むカーネルメッセージのみを表示します。'-i'オプションで大文字小文字を区別せずに検索します。これにより、USBデバイスに関連する問題やイベントを簡単に見つけることができます。

dmesgに関するよくある質問

Q. dmesgの主な用途は？

A. dmesgの主な用途は、Linuxカーネルが出力するメッセージを確認することです。これにより、システムの起動プロセス、ハードウェアの検出、ドライバの読み込み、エラーメッセージなど、カーネルレベルでの重要な情報を確認できます。

Q. dmesgの出力を保存するには？

A. dmesgの出力をファイルに保存するには、リダイレクト演算子を使用します。例えば、'dmesg > kernel_messages.txt' とすると、出力をファイルに保存できます。また、'dmesg | tee kernel_messages.txt' を使うと、画面に表示しながら同時にファイルにも保存できます。

Q. dmesgの出力を読みやすくするには？

A. dmesgの出力を読みやすくするには、いくつかのオプションを使用できます。'-H' オプションを使うと人間が読みやすい形式で出力され、'-T' オプションを使うと各メッセージに人間が読める形式のタイムスタンプが追加されます。例: 'dmesg -HT'

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