fuser

エフユーザー（システムモニタリングとトラブルシューティング）

意味ファイルを使用中のプロセス特定

fuserとは？

fuserは「File User」の略で、指定されたファイルやディレクトリを使用しているプロセスを特定するコマンドです。ファイルのロックや削除ができない場合の原因究明に役立ちます。

fuserの具体的な使い方

ファイル使用プロセス特定例

$ fuser -v /path/to/file

👇出力結果

                     USER        PID ACCESS COMMAND
/path/to/file:        user       1234 F.... python

この例では、/path/to/fileを使用しているプロセスの詳細情報を表示します。-vオプションで詳細な出力が得られ、ファイルを使用しているプロセスのPIDやユーザー名などがわかります。

ポートを使用しているプロセスの特定

$ fuser -n tcp 80

👇出力結果

80/tcp:              1234

この例では、TCP ポート80を使用しているプロセスを特定します。ウェブサーバーなど、特定のポートを使用しているアプリケーションを見つけるのに役立ちます。

ファイルを使用しているプロセスの強制終了

$ fuser -k /path/to/file

この例では、/path/to/fileを使用しているすべてのプロセスを強制終了します。ファイルのロックを解除したり、使用中のファイルを削除したりする際に便利です。ただし、注意して使用してください。

fuserに関するよくある質問

Q. fuserとlsofの違いは？

A. fuserとlsofは似た機能を持ちますが、fuserはより特化しています。fuserは特定のファイルやディレクトリを使用しているプロセスを見つけるのに最適で、使い方がシンプルです。一方、lsofはより汎用的で、システム全体の開いているファイルやネットワーク接続に関する情報を提供します。

Q. fuserでプロセスを終了できる？

A. はい、fuserの-kオプションを使用すると、指定したファイルを使用しているプロセスを終了（kill）できます。例えば、fuser -k /path/to/fileとすると、そのファイルを使用しているすべてのプロセスにSIGKILLシグナルが送信されます。ただし、このオプションは慎重に使用する必要があります。

Q. fuserでマウントポイントを確認？

A. fuserは、マウントポイントを使用しているプロセスを確認するのにも便利です。fuser -m /mnt/pointのように使用すると、指定したマウントポイントを使用しているすべてのプロセスが表示されます。これは、デバイスのアンマウントができない理由を特定するのに役立ちます。

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