update-alternatives

アップデート・オルタナティブズ（システム設定とブート）

意味コマンドの代替版管理ツール

update-alternativesとは？

update-alternativesは、Linuxシステムで同じ機能を持つ複数のプログラムを管理するためのツールです。例えば、複数のJavaバージョンがインストールされている場合、どのバージョンをデフォルトで使用するかを設定できます。これにより、システム全体の設定を変更することなく、特定のプログラムの異なるバージョンを簡単に切り替えることができます。

update-alternativesの具体的な使い方

代替設定の表示

$ sudo update-alternatives --display java

👇出力結果

java - auto mode
  link currently points to /usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64/bin/java
/usr/lib/jvm/java-8-openjdk-amd64/jre/bin/java - priority 1081
/usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64/bin/java - priority 1111
Current 'best' version is '/usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64/bin/java'.

このコマンドを実行すると、javaコマンドの代替設定一覧が表示されます。現在のデフォルト設定や他の選択肢を確認できます。

代替設定の変更

$ sudo update-alternatives --config java

👇出力結果

There are 2 choices for the alternative java (providing /usr/bin/java).

  Selection    Path                                            Priority   Status
------------------------------------------------------------
* 0            /usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64/bin/java   1111      auto mode
  1            /usr/lib/jvm/java-8-openjdk-amd64/jre/bin/java   1081      manual mode

Press <enter> to keep the current choice[*], or type selection number:

このコマンドを実行すると、javaコマンドの代替設定を変更するための対話的なメニューが表示されます。ユーザーは番号を入力して希望のバージョンを選択できます。

update-alternativesに関するよくある質問

Q. update-alternativesの目的は？

A. update-alternativesの主な目的は、同じ機能を持つ複数のプログラムやバージョンを管理し、システム全体のデフォルト設定を簡単に切り替えることです。

Q. よく使われる例は？

A. よく使われる例としては、Javaのバージョン管理、デフォルトのエディタの設定、Pythonのバージョン切り替えなどがあります。

Q. 手動で設定を変更できますか？

A. はい、--config オプションを使用することで、インタラクティブなメニューから手動で設定を変更できます。また、--set オプションを使用して直接指定することも可能です。

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