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Python - 真偽値

bool

ブール(データ型

意味 真偽値


boolとは?

boolは、プログラミングで「真」または「偽」の2つの値だけを持つデータ型です。条件分岐などでよく使われます。

boolの具体的な使い方

bool型の基本と真偽値への変換

# 基本的なbool値
x = True
y = False
print(f'x: {x}, 型: {type(x)}')
print(f'y: {y}, 型: {type(y)}')

# 異なる型の値をboolに変換
print(f'数値のブール値: {bool(10)}, {bool(0)}')
print(f'文字列のブール値: {bool("こんにちは")}, {bool("")}')
print(f'リストのブール値: {bool([1, 2, 3])}, {bool([])}')
print(f'Noneのブール値: {bool(None)}')

# 真偽値の演算
print(f'TrueとFalseの論理積: {True and False}')
print(f'TrueとFalseの論理和: {True or False}')
print(f'Trueの否定: {not True}')

👇出力結果

x: True, 型: <class 'bool'>
y: False, 型: <class 'bool'>
数値のブール値: True, False
文字列のブール値: True, False
リストのブール値: True, False
Noneのブール値: False
TrueとFalseの論理積: False
TrueとFalseの論理和: True
Trueの否定: False

この例では、まずbool型の基本的な値(TrueとFalse)を示し、その型を確認しています。次に、bool()関数を使って異なる型の値をブール値に変換しています。0、空文字列、空リスト、Noneはすべてブール値に変換するとFalseになります。最後に、真偽値同士の論理演算の結果を示しています。

条件分岐でのbool型の使用

def 奇数かどうか(数値):
    return 数値 % 2 != 0

数値 = 7
if 奇数かどうか(数値):
    print(f'{数値}は奇数です')
else:
    print(f'{数値}は偶数です')

# 短絡評価
def 安全な除算(分子, 分母):
    return 分母 != 0 and 分子 / 分母

結果 = 安全な除算(10, 2)
print(f'10 / 2 の結果: {結果}')

結果 = 安全な除算(10, 0)
print(f'10 / 0 の結果: {結果}')

# 三項演算子
年齢 = 20
状態 = '成人' if 年齢 >= 18 else '未成年'
print(f'{年齢}歳は{状態}です')

👇出力結果

7は奇数です
10 / 2 の結果: 5.0
10 / 0 の結果: False
20歳は成人です

この例では、bool型を条件分岐で使用する方法を示しています。まず、奇数を判定する関数を定義し、その戻り値(True/False)に基づいて条件分岐を行っています。次に、短絡評価を利用して安全な除算を行う関数を示しています。最後に、三項演算子を使用してブール式の結果に基づいて値を選択する方法を示しています。

boolに関するよくある質問

Q. boolの値は何種類ありますか?
A. bool型の値は2種類のみです:TrueとFalseです。これらは真偽値を表し、条件分岐や論理演算で使用されます。
Q. 数値をbool型に変換するとは?
A. Pythonでは、bool(数値)を使用して数値をブール値に変換できます。0はFalseに、それ以外の数値(正負に関わらず)はTrueに変換されます。これは、条件式で数値を直接使用できる理由でもあります。
Q. 文字列のブール値への変換は?
A. bool(文字列)を使用すると、空文字列('')はFalseに、それ以外の文字列(スペースのみの文字列を含む)はTrueに変換されます。これは、文字列が空かどうかを簡単に確認する方法としても使用できます。
Q. TrueとFalseは大文字小文字を区別?
A. はい、PythonではTrueとFalseは大文字小文字を区別します。必ず先頭が大文字で、残りが小文字(TrueとFalse)でなければなりません。true、falseなどは有効なブール値として認識されず、エラーとなります。

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